【韓ドラコラム】“恋の障害”考①韓ドラ黄金則~男装女子「コヒプリ」、宇宙人「星から来たあなた」の恋まで!

2017年10月04日22時00分ドラマ
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洋の東西を問わず恋は障害があるほど燃え上がるものだ!時代劇と違って身分差のなくなった現代ドラマで恋の障害を探し出すのはなかなか難しい!今回は韓国ドラマの中に見られる恋の障害について時系列に見ていこう!以下で紹介するドラマの予告動画は各公式サイトで公開している。
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■韓ドラ黄金則
日本で設定しづらい恋の障害も、家族関係の濃密な韓国では見事に成立する。2000年初め「冬のソナタ」で火が付いた韓ドラブーム。複雑な家族関係や不治の病、交通事故、身分や貧富、年齢、宿敵関係といった“韓ドラ黄金則”で多くの恋路を邪魔した。
ところが、韓国は世界有数のドラマ多産国。アジアの巨匠と呼ばれるイ・ビョンフン監督は著書『チャングム、イ・サンの監督が語る 韓流時代劇の魅力』 (集英社新書、2012年)で「一年に90本のドラマを制作する」と明かしている。あれから数年たっており、今や100本を超えているだろう。
ここまで多いとさすが“韓ドラ黄金則”も手垢がついて視聴者も飽きてくる。

■男装女子との恋
そんな中、新たな恋の障害として登場したのが男装女子とイケメンとの恋。これは日本のコミックなどでもよくある設定だが、韓ドラ界ではコン・ユとユン・ウネが共演した「コーヒープリンス1号店」が2007年に大ヒットし、チャン・グンソクをアジアのプリンスにした「美男<イケメン>ですね」(09年)の登場で、ひとつのドラマのジャンルとして確立させた。
雲が描いた月明りLicensed by KBS Media Ltd.
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この設定は時代劇の方がやりやすいようで「風の絵師」(08)「善徳女王」(09)「成均館スキャンダル」(10)「奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-」(13)など美人女優を次々と男装させた作品がヒットを飛ばした。 
そして2016年ツンデレ王子(パク・ボゴム)と男装の内官(キム・ユジョン)とのロマンス「雲が描いた月明り」は「クルミ(雲が)シンドローム」を巻き起こすほどの大ヒットとなった。ちなみにキム・ユジョンは男装するにあたり、「コーヒープリンス1号店」のユン・ウネの演技を参考にしたと、制作発表会で明かしていた。

hosikara(C) HB ENTERTAINMENT■宇宙人との恋
しかし美人女優をそうそう男装ばかりさせるわけにはいかない。そこに現れたのが2014年キム・スヒョンとチョン・ジヒョンによる「星から来たあなた」。これは宇宙人と女優の奇想天外な恋。古いアメリカ映画にも『花嫁はエイリアン』(1988)というロマンチックコメディがあったが、ここまで愛しく切ない宇宙人と地球人の恋にお目にかかったことはない。手掛けたのは次々と完成度の高い作品を輩出してきた演出家と脚本家。劇中『E.T.』のパロディを再現させる遊び心やコメディも満載で視聴者を釘付けにした。
大方の視聴者は宇宙人と恋したことがないだろうから、予測不可能な恋の展開にアジア中の女性が夢中になった。ついには中国の動画サイトでは再生回数30億回を突破する社会現象を巻き起こしたというからすごいもんだ。

超ハイクオリティなこのドラマは各ドラマ賞を総なめにし、ファンタジック×ラブコメを融合させまた新たな人気ジャンルを生み出した。

 【韓ドラコラム】“恋の障害”考②へ続く

ここで紹介したドラマのほとんどはナビコンの【2倍楽しむ】コーナーで各話の詳しいあらすじや豆知識と一緒に紹介しているので参考にされたい。

韓流コーナー ⇒ kandoratop

「コーヒープリンス1号店」公式サイト(韓国HP)
「美男<イケメン>ですね」公式サイト
「風の絵師」公式サイト
「善徳女王」公式サイト
「成均館スキャンダル」公式サイト
「奇皇后」公式サイト
「雲が描いた月明り」公式サイト
「星から来たあなた」公式サイト