デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-x」を発売、オーダーカラー受注も開始
HOYAのPENTAXイメージング・システム事業部は、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-x」(レンズキット、ダブルズームキット、オープン価格)を10月中旬に発売する。
「PENTAX K-m」(2008年10月発売)をベースに開発し、使いやすく携帯性に優れた小型軽量ボディに、ライブビューや動画撮影などのさまざまな先進機能と、より高度な撮影を実現する高い基本性能を備えた。
クラス最小レベルの軽量コンパクトなボディは、小型軽量ステンレス製シャシーをはじめ、さらなる軽量化を追求したボディ内手ぶれ補正機構、各部材を効率よく配置する高密度実装技術などにより、23.6mm×15.8mmという大きな撮像面積のイメージセンサーを搭載しながらも実現。
また、コンパクトカメラ感覚で、液晶モニターに表示される画像を確認しながら撮影を行えるライブビュー機能を新たに搭載。ライブビュー中のピント合わせは、被写体のコントラストを利用してピント合わせを行うコントラストAFのほか、最大16人の顔を検出して主要被写体を判断してピントを自動的に合わせる顔検出AF、本体のAFセンサーを利用する位相差AFの3種類から選択できる。
さらに、1280×720(16:9)ピクセルで24fpsという高画質でなめらかなHD動画撮影を新たに可能にしており、一眼レフならではの浅い被写界深度やレンズ交換による表現の違いを生かした映像表現ができるようになっている。
加えて、エントリークラスではトップレベルとなる、最高約4.7コマ/秒の高速連続撮影(最大17コマまで、JPEG記録時)を実現。10万回の作動テストをクリアした最高速度1/6000秒のシャッターユニットを新たに採用しており、高速で動く被写体をより鮮明に写し止めることができる。
これらの機能は、画像信号の高速読み出しと幅広い感度への対応が可能な新型のCMOSイメージセンサーを採用したことにより可能となっている。
有効画素数は約1240万画素で、階調再現性や質感の描写に優れた高精細な画像が得られる。感度設定はISO200からISO6400と幅広い範囲で選択することができ、カスタム設定時はISO100からISO12800までの増減感も可能で、撮影の自由度を向上させている。
また、同社のデジタル一眼レフ専用の画像処理エンジン“PRIME”をさらに進化させた“PRIME II”を新たに搭載。富士通マイクロエレクトロニクスのテクノロジーにより処理スピードをより向上させ、階調豊かで色再現性に優れた高画質画像を実現するとともに、動画撮影時の高速データ転送なども可能にしている。
フィルム一眼レフ時代からの各種ペンタックス交換レンズも活用でき、シャッタースピード換算で最高約4段分に相当する高い補正効果が得られる同社独自の手ぶれ補正機構 “SR”を搭載。望遠レンズ使用時や、ストロボOFF撮影、夕暮れ時の風景など、手ぶれを起こしやすい撮影条件でも、ぶれを抑えたシャープな画像が得られる。
画像処理機能は、デジタルフィルター機能とクロスプロセスモードを搭載。
前者は、カメラ内で画像にさまざまな加工処理を施し、多彩な映像表現が楽しめるもので、選択可能な効果は全16種類、1度処理を行った画像を続けて加工する重ねがけもできる。
後者は、カメラが画づくりに関わるパラメーターを撮影ごとにランダムで変更し、まるでクロスプロセス処理を行ったフィルムのように、幻想的で独特な色合いに変化した画像が得られるもの。撮影結果が表示されるまで結果が予想できないという意外性と偶然性も楽しめる。
また、撮りたい被写体が画面の中央から外れていても、カメラが自動的に適切なピント合わせを行う高精度の11点ワイドAF(SAFOX VIII、中央部9点はクロスタイプ)を新たに採用。撮影者の意図により測距点を任意に設定することも可能だ。
なお、オーダーカラー受注サービス「PENTAX K-x 100colors,100styles.」も開始する。カメラ本体20色とグリップ各5色(全9色)の組み合わせによる全100種類から自由に選べるもので、注文は、カタログを利用する方法と、専用サイトを利用する方法がある。
前者は、製品カタログにある全100種類のカラー見本の中から、それぞれに設定された001~100までの番号と、レンズキット、ダブルズームキットのどちらで購入するかを決め、取扱店の店頭で注文する。
後者は、K-xスペシャルサイト内のカラーシミュレーターで、ボディとグリップの色を自由に変更しながら製品を選び、製品の注文書を印刷するかQRコードで携帯電話にダウンロードされたデータにより取扱店で注文する。
このカラーシミュレーターは、実際の購入のためのシミュレーションだけでなく、カラーの組み合わせを考えるだけでもかなり楽しめるものになっている。
「K-x」オフィシャルサイト
「K-x」スペシャルサイト