じわり進む日本の“亜熱帯化”-テレ朝・報道ステーション動画レポ
東南アジアのスコールを思わせるような極端な集中豪雨が近年多発する中で、日本各地に亜熱帯化を思わせる現象が起きているという。その現状を熱帯の国フィリピンと比較したリポートの動画が、テレビ朝日・報道ステーションの公式サイトに配信されている。
異常を感じさせる現象は空から降る雨だけでなく海の中でも起こっているという。最近、東京湾には熱帯魚が入り込んできている報告がいくつも寄せられているほか、吸収など主に南の海で獲れるはずの高級魚・サワラが、岩手県三陸沖で年間を通して大量に水揚げされるという。「亜熱帯どころか熱帯かが進んでいる」と指摘する専門家の声もある。
また、年平均の気温上昇の影響からか、稲の生育にも異常をきたし、通常よりも白く濁ったコメが目立つなど、急速に品質が低下している。
一方、地球温暖化の指標になると言われフィリピンなど亜熱帯地域では頻繁に見られる毒キノコ「オオシロカラカサタケ」が、日本国内でも見られるようになり、特に今年集中豪雨で甚大な被害を受けた兵庫県佐用町でも生えていた。ここ10年で急に増えたのだという。専門家は、亜熱帯地域を経由してやってきた台風の風に乗って上陸し、本来生育しなかったはずが、温暖化により適性を満たしてしまい、各地にこの毒キノコが広がってきているのだと指摘する。
豪雨災害と謎の毒キノコ…亜熱帯化する日本 テレビ朝日・報道ステーション