大ヒット連載中漫画が原作、歴史SF「JIN」予告動画-TBS

2009年10月27日10時12分ドラマ
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TBS系日曜劇場「JIN-仁-」は、10月現在「スーパージャンプ」で連載中の漫画が原作の歴史SFドラマ。現代から幕末の日本にタイムスリップしてしまった、脳外科医・南方仁が主人公。彼は、過去の人間の生死に関わることで歴史を変えるかもしれないと悩みながらも、現代の医療技術を用いて江戸の人々の命を救おうとする。番組公式サイトでは、予告動画や1分間でわかるキャラクター劇場、幕末年表など番組を盛り上げる楽しい動画や記事が公開されている。

主人公の南方は、34歳で東都大学附属病院脳外科医局長を務める医師。ある日、頭蓋骨内に奇形腫瘍を持っていた謎の男との接触により、文久2年の江戸にタイムスリップしてしまう。満足な医療器具も薬もない環境で、仁は、人々の命を救い、医術を通して坂本龍馬・勝海舟・緒方洪庵ら幕末の英雄たちとの交流を深め、いつしか自らも歴史の渦の中に巻き込まれていく。この壮大なストーリーの中で波乱の人生を演じるのは、連続ドラマ8年ぶりの大沢たかお。過去の人間の運命を変えるかもしれないと思いながらも、医師として、苦しむ人を助けずにはいられないジレンマを見事に演じきっている。

ほぼ原作にそった設定の中で大きく違うのは、仁に心酔する花魁(おいらん)の野風(のかぜ)と瓜二つの友永未来の登場だ。友永未来は、仁の施術の失敗で植物人間になってしまった元恋人。演じるのは中谷美紀。こちらも7年ぶりと、久々の連ドラ出演だ。

仁と野風と三角関係になる咲を演じるのは綾瀬はるか。旗本橘家の娘で、兄・恭太郎の命を救った仁に興味を持ち、その医術と人柄に惹かれ看護婦となり仁を助ける。彼女は後に女医を目指すようになるのだが、綾瀬の独特の雰囲気で咲を凛(りん)と演じている。

幕末英雄たちを演じるのは、内野聖陽(坂本竜馬)、武田鉄矢(緒方洪庵)、小日向文世(勝海舟)の面々。実力派俳優が脇を固めているのも嬉しい。全11回の放送予定ながら、初回放送から16.5%と高視聴率で、番組サイトには感激のコメントが後を絶たない。ドラマの不況が叫ばれている中でも素晴らしい作品は視聴率が取れるのだと改めて実感させられた。ストーリー良し、キャスト良しに加え、音楽がまたいい!MISIAの23枚目のシングル曲「逢いたくていま」。この曲がエンディングにスタッフロールと一緒に流れる。現代と過去との映像が交互に映し出されると、ドラマで流した涙がまた戻ってくる。

”誰一人自分を知る者がいない”という孤独な状況の中で、知恵と情熱だけをもって患者たちを救う仁の姿は、観る者に「人を救うのは人である」ということを真っ直ぐに伝えてくれる素晴らしい作品に仕上がっている。

11月1日の第4話では、遂に仁が花魁の野風と出会う。ますますドラマから目が離せなくなりそうだ。ドラマ「JIN-仁-」は、毎週日曜日、TBS系日曜劇場で夜9時から放送される。

TBS「JIN-仁-」