三大悪女「女人天下」のカン・スヨン、新作映画「月の光…」大反響の訳を会見動画でチェック。
イム・グォンテク監督101作目の作品「月の光をくみ上げる」に、パク・チュンフン、カン・スヨンが主演するというニュースが、韓国メディアで大きく取り上げられている。「月の光をくみ上げる」は、伝統の韓紙を素材とし、全州市の韓紙広報事業の一環として企画された作品。全州国際映画祭が制作を担当し全州市がスポンサーを務める。制作費に20億ウォン(約1億4937万円)が投じられ、イム監督の作品としては初めてデジタル撮影される。来月初めにクランクインし、4月の映画祭で公開予定だ。
主演のカン・スヨンといえば、日本では朝鮮王朝を揺るがした三大悪女のひとり、チョン・ナンジョンを演じた韓国国民的女優として有名で日本でも人気の女優。一方、パク・チュンフンも映画「カンボ」「追われし者の挽歌」などを大ヒットさせ、韓国では国民的俳優と呼ばれている実力派俳優だ。揃って大スターの共演ということになるが、ここまで大きく取りざたされるには理由があった。
今から22年前、「ミミとチョルスの青春スケッチ」という青春映画が大ヒットした。当時、ソウルで観客26万人を動員し、その年最高の興行映画になった。その主役を演じたのがパク・チュンフンとカン・スヨンなのだ。80年代最高の青春映画で大学生を演じた二人が、22年たってどのような役柄を演じるのか、久々の共演を二人はどのようにとらえているのか。12月1日明洞世宗ホテルで開かれた制作発表会の様子を、Y-STARが動画ニュースで報じている。
イム監督は、韓国人としての人生と歴史、文化を映画の中にに盛り込み、世界で普遍性を手に入れ、わたしたちの中でも大事な文化を考えてみる場を作りたかったと、制作意図を述べ、どうすればそんな映画ができるかとばくぜんと考えていたところ、映画祭から提案を受けすぐに同意したと説明している。
動画ニュースで、作品に臨む覚悟を聞かれたカン・スヨンは、「私も幼い頃から始めて、かなり長く(女優を)して来ました。今回は、デビュー作という気持ちで本当に一生懸命やってみるつもりです。どうぞよろしくお願いします」と、新作に賭ける思いを熱く語っている。
一方、パク・チュンフンは「(近頃では)私がどこに行っても現場で先輩になるんですよ。この映画では私はちょっと若い映画人になって、それで楽に(撮影できるので)本当に良いです」と、撮影を楽しみにしている様子。
映画は、昇進のため市庁の韓紙課に移ったジョンホ(パク・チュンフン)が、韓紙の世界にはまり1000年使える韓紙を作ろうと奮闘するようすを描く。その作業には、ドキュメンタリーを取るジウォン(カン・スヨン)が加わる。朝鮮王朝を思いのままに壟断(ろうだん)した天下の悪女を演じたカン・スヨンが、韓国の代表的な文化遺産“韓紙”を修復するために渾身の力をつくす人々をどう演じるのか映画の完成が楽しみだ。
※三大悪女、「女人天下」については、韓ドラここが知りたい!の韓国三大悪女のコーナーを参考にされたい。
YSTAR「パク・チュンフン、イム・グォンテク監督と初仕事…」