カラー映像でたどる「よみがえる第二次世界大戦」-NHKオンデマンド

2009年12月24日17時56分暮らしと文化
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今年8月に放送されて好評を博したNHK「BS世界のドキュメンタリー よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム」(3回シリーズ)の再放送分が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信されている。視聴料金は各315円(税込み)。

今年で開戦から70年となる第二次世界大戦の記録映像を、最新のデジタル技術を駆使してカラー映像化しようという試みが、NHKとフランスの放送局との国際共同製作により進められてきた。埋もれていた記録映像を丹念に掘り起こし、綿密な時代考証と地道な作業によって、第二次世界大戦の時代を鮮やかによみがえらせようという狙いからだ。軍服の色、爆発とともに吹き上がる炎、街に散乱する瓦礫、戦争指導者たちの表情など、時代とともに風化される戦争の現実を、より忠実に再現することで、これまでの白黒映像では感じきれなかった、“破壊の時代”の生々しさが浮き上がってくる。

▽第1回 ヒトラーの野望
1930年代に台頭したヒトラーは、第一次世界大戦の雪辱を晴らし、大ドイツ帝国を築くため領土拡大をもくろむ。ポーランドへの侵攻によって第二次世界大戦が始まると、ナチス・ドイツ軍はさらにフランスに侵攻、電撃作戦を展開して大勝利を収める。対仏英戦、ロッテルダムの空襲、パリ侵攻、バルバロッサ作戦など、ドイツ軍の進撃の様子をとらえた貴重な記録映像を通して、ナチスの台頭から日米開戦前までのヨーロッパ戦線の時代を伝える。

▽第2回 日米開戦
1941年12月の真珠湾攻撃によって幕を開けた太平洋戦争。これを受けてドイツ、イタリアもアメリカに宣戦布告。ヨーロッパの戦争は、名実ともに世界大戦となる。日本軍は中国、東南アジアへと侵攻し、当初は連合軍に対して優勢に戦局を進めていく。日・独の攻勢から、戦局の大きな転換期となったミッドウェー海戦、ガダルカナル島、スターリングラードの攻防戦を含め、世界中に戦地が広がっていった大戦中期の模様を描く。

▽第3回 人類の“悪夢”
ソ連との戦況が悪化する一方で、ナチスはユダヤ人迫害をエスカレートさせていき、強制収容での大量虐殺を進めて行った。西部戦線では連合軍によるノルマンディー上陸作戦からパリ解放へ、太平洋ではアメリカ軍がサイパン上陸、フィリピン奪還を果たし、戦局は大きく連合軍に傾いていった。1945年4月ソ連軍によるベルリン攻撃の3日後、ヒトラーは自殺、ナチス政権は崩壊する。同時期にアメリカ軍が沖縄本島に上陸、8月には広島・長崎へ原爆が投下された。1945年9月2日、日本の降伏文書調印がなされ、ここに6年に渡った人類史上最悪の戦争はついに終わりを迎えた。

BS世界のドキュメンタリー「よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム」 第1回 ヒトラーの野望 NHKオンデマンド
BS世界のドキュメンタリー「よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム」 第2回 日米開戦 NHKオンデマンド
BS世界のドキュメンタリー「よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム」 第3回 人類の“悪夢” NHKオンデマンド