日本野鳥の会と明治乳業が野鳥保護区にライブカメラを設置、ライブ映像の閲覧が可能

2010年01月14日19時40分暮らしと文化
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日本野鳥の会と明治乳業は、2007年に野鳥保護などを目的に協定を結び設定した「明治乳業野鳥保護区牧の内」(北海道根室市)に隣接する市有地に、根室市とNTT東日本の協力を得て、同野鳥保護区の情景を配信するライブカメラを設置した。
1月15日午前6時から、インターネットに接続できるパソコン端末で、日本野鳥の会、根室市、明治乳業のそれぞれのホームページから同野鳥保護区の自然の様子をライブ映像で閲覧できるようになる。
稼働時期は通年で、時間帯は6時~18時。アクセス順に、カメラの遠隔操作権(ズーム、水平・垂直方向)が取得でき、60秒間の操作が行える。ライブカメラは、キヤノン製VB-C50iR(34万画素、ズーム28倍)。
これにより、タンチョウやオジロワシ、オオワシなどの野鳥をはじめ、エゾシカなどの哺乳類、湿原に咲く花々など、季節ごとにさまざまな自然の姿を見ることができる。
同野鳥保護区は、根室市街地の東側に位置し、南側でオンネ沼とタンネ沼に接する湿原を含む235.5ha。絶滅危惧種のタンチョウやオジロワシが生息し、日本野鳥の会との保全協定締結により協同で管理している。ライブカメラは、野鳥保護区の南側対岸に当たり、根室市の取水施設に隣接する。
同社は、ライブカメラの映像を通し、さまざまな野生生物の姿や根室の雄大な自然を伝え、当該地における生物多様性保全の意義を広く社会に訴えていきたいと考えており、これからも希少な野鳥の生息地の保全活動を推進していく。

明治乳業の環境活動情報サイト「根室自然環境保全区へのとりくみ(ライブカメラで見る)」