【訃報】緒形拳、死去!『風のガーデン』で最後の名演技を
7日早朝、新聞各紙やTVのニュースで「緒形拳」の“死”がいっせいに報じられた!今週の木曜日(9日)には、倉本聰の富良野シリーズ集大成となる『風のガーデン』が放送される。この作品が、緒形拳の遺作となってしまった。公式ホームページでは、第1話の予告スポットが動画で配信され、緒形拳の名演を見ることができる。
緒形拳は、1958年、辰巳柳太郎に憧れ“新国劇”に入団し、1960年、『遠い一つの道』でボクサー役に抜擢され映画デビューを果たした。1965年には、NHK大河ドラマ『太閤記』の主役に抜擢され、一躍人気スターの仲間入りを果たした。その後も、NHK大河ドラマや、テレビの人気シリーズ『必殺仕掛人』の藤枝梅安役で好評を博し、圧倒的なカリスマ性を魅せてきた。
映画「砂の器」「復讐するは我にあり」、ドラマ「必殺仕掛人」、NHK大河ドラマ「太閤記」・・・どの作品もすばらしく、どれを代表作にしていいのか迷ってしまう。2006年にはモントリオール世界映画祭で3冠を受賞した「長い散歩」で、哀しい少女との魂の逃避行を描いたヒューマンドラマで初老の主人公を演じた。また、2008年には「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」で“ぬらりひょん”役を演じている。
時代の英雄、刑事、犯罪者、仕置き人、好々爺・・・昭和、平成の芸能史に多くの名作を残した名優の緒形拳の遺作となった『風のガーデン』は、10月9日(木)午後9時からフジテレビ系列で放送される。同日、午後2時7分からは、 「風のガーデン 今夜放送 直前スペシャル」を放送予定。
ちなみに、タイトルの文字は、書家としても活動していた“緒形拳”本人の書である。
昭和の名優がまたひとりこの世を去ってしまった・・・緒形拳さんの遺した多くの名作に感謝し、ご冥福を心からお祈りします。
◆ 【フジテレビ】『風のガーデン』公式サイト