半島分断の歴史を描く「ソウル1945」ダイジェスト動画-衛星劇場

2010年01月29日09時58分ドラマ
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誰も正しく描かなかった韓国近代史を、実在の若き主人公たちを通して描いた感動作「ソウル1945」が、2010年1月29日(金)から衛星劇場で放送開始された。
ドラマの舞台は1945年から1950年の5年間の動乱期。朝鮮独立という同じ志を持つ同士が、国づくりの過程で異なるイデオロギー(理念)のため祖国の南と北に別れ、友情も、家族さえも引き裂いて戦争に突入していく悲劇を、切ない愛を基軸に描いている。

時代に翻弄された若き4人の主人公たちを演じたのは、労働者の息子で秀才のウンヒョクをリュ・スヨンが、広い心を持つ地主の息子ドンウをキム・ホジン、炎のような情熱を持つ子爵子女ソッキョンをソ・ユジン、彼女に仕えるひな菊のような優しいヘギョンをハン・ウンジョン。この4人が演じたのは、当事、韓国社会の一大スキャンダルとなった「キム・スイム スパイ事件」に関係した実在の人物たちである。

ここで、実在の人物を詳しく紹介をしてしまうと、ドラマのネタばれになるので語れないが、当時、韓国のマタハリといわれたのがハン・ウンジョンが扮したヘギョンで、彼女が命がけで愛したのが、リュ・スヨンが演じたウンヒョクだ。(マタハリとは、第一次世界大戦中にドイツのスパイとして活躍した女性のこと)
日本でも人気のリュ・スヨンとハン・ウンジョンの二人は、これまでのイメージとは180度違うこの役を体当たりで熱演し、2006年のKBS演技大賞の最優秀演技賞受賞(リュ・スヨン)と優秀演技賞受賞(ハン・ウンジョン)をそれぞれ受賞した。授賞式のときにリュ・スヨンが大泣きしたのが話題になったが、この涙に、彼がこの作品に込めた思いの強さが伝わってくる。この様子については、、韓ドラナビ!「ソウル1945」で繰り返し放送されている。本日、29日本編放送直前の夜10時45分からも放送される。

ドラマは、壮大な愛の物語ではあるが、単なるラブストーリーではない。そこには、「なぜ朝鮮半島が南北に分断されたのか?」これまでメディアを通して扱われてきた多くの誤解を紐解いている。「ソウル1945」は、歴史を実在の人物、へギョン、ウニョク、ドンウ、ソクギョンという4人の人物をリアルに描くことで、旧世代には偏見と間違いを正しく直すきっかけを与え、新世代にはその時代を正しく評価させ、新しい世紀の教訓を与えようとしたのだ。これが評価され、ドラマは第43回の百想芸術大賞の作品賞をも受賞している。

スケールの大きさ、キャスト陣の好演、物語の素晴らしさ…。なにやらお堅いドラマのようにも取れるが、ドラマに登場するクラシックな衣装や風景は、おしゃれな女性陣をも引き込む魅力的な要素もたっぷりの作品に仕上がっている。

遠い昔の歴史ドラマで韓国を知るのもいい。おしゃれな現代劇で韓国を愛するのもいい。しかし、日本も大きくかかわったお隣の国の近代史を、このドラマで見つめるのもいいかもしれない。
韓国国民が失った空白の期間にもあった、希望と情熱を描いた名作「ソウル1945(SEOUL1945)」(全71話)は、衛星劇場で29日から毎週金曜日夜11時から2話連続で放送開始する。なお、本日の初回放送前の夜10時45分から、最優秀演技賞受賞でリュ・スヨンが感涙した授賞式も紹介される韓ドラナビ!「ソウル1945」もお忘れなく!
再放送は毎週日曜日昼1時半から、こちらも2話連続放送。

番組サイトでは、第1話のダイジェスト映像(49分)と、韓流エンターテインメント解説の第一人者、田代親世の番組解説動画(5分)が公開されているので、夜の本放送まで待てない方はこちらからどうぞ。

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衛星劇場「ソウル1945」ダイジェスト&解説映像