五輪直前!浅田真央vsキム・ヨナ徹底比較、韓国動画ニュースはこう見る!

2010年01月31日19時31分スポーツ
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「フィギュア四大陸選手権大会」で見事逆転優勝を果たした浅田真央と韓国のキム・ヨナの二人の女王を、韓国MBCが動画ニュースで徹底比較している。いよいよバンクーバー五輪が目前に迫った女子フィギュア。韓国のスポーツ記者は浅田真央とキム・ヨナの直接対決をどのように占うのか。

VTRには29日の浅田のフリー演技が映し出され、スポーツ記者が次のように解説している。
「浅田は、四大陸フィギュア大会で優勝し、再起の足場を築いた。冬季オリンピックでキム・ヨナ選手を脅かす選手となるか見てみよう。浅田は、トリプルアクセルを2回とも成功させたことに満足そう。真央の必殺技のトリプルアクセルは、前に跳躍して3回転半を回った後着地するジャンプで、基本点数の8.2点、3回転ジャンプの中でもっとも高い点だ。
一方、キム・ヨナは回転数は(真央より)半回転少ないけれど、連続のトリプルコンビネーションで基本点数10点、高い成功率で加算まで受けている。
3回転連続ジャンプをあきらめた真央は、オリンピックでキム・ヨナに対抗する唯一の武器はトリプルアクセルだが、今シーズンの実戦では四大陸前にやっと成功したくらいで、失敗の負担をはらんでいる。
さらに、ショートプログラム不振も真央の悩みだ。今シーズンは始終50点台に留まり、一度も(SP)1位になったことがなく、キム・ヨナに最大17点差をつけられている」

続いて、中日スポーツの記者のコメントはこうだ。
「ショートプログラムで、キム・ヨナ選手にせめて5点から7点以内に接近しなければ、いくらフリースケーティングで良い演技をしても追いかけにくいのではないかと思います」

一方、浅田は「フリーよりもショートの方が簡単、そう思って次の演技ではうまく滑りたいです」とショートプログラムへの不安を振り払うコメントを残している。

韓国スポーツ記者のコメント続く。
「五輪のような大きな舞台では誰も予想できない。そのため「トータルパッケージ」というニックネームされるくらい、間違いを取り返すことができる技術が多いキム・ヨナと、トリプルアクセルを失敗すればすべてを失うことになる真央は勝負に対する負担が違うはず。
また、二人の選手が完璧な演技を披露した場合でも、専門家たちはプログラム構成上、真央がキム・ヨナを追い越すことは難しい」と真央に対する韓国のスポーツ記者はなかなか手厳しい。

確かに現時点では、キム・ヨナの方が有利に立っているが、キム・ヨナは追われる側、浅田は追う側。心理的な負担を考えると、追われる側が圧倒的に不利。また、浅田は、四大陸への出場は課題を見つけることと当初から語っており、浅田は今回のフリーでその課題もクリア―できた。今大会で、浅田が強い自信を取り戻したのは間違いない。
これまで数々の大きな大会で戦ってきた二人の女王にとっても、ともに初めての五輪出場。何が起きるのかはやってみないとわからない。いつも以上に五輪の舞台から目が離せそうもない。

MBC「浅田、キム・ヨナ好敵手になるか?トリプル対決」