「クレヨンしんちゃん」懐かしの第1話から配信スタート-テレ朝動画

2010年02月07日07時03分アニメ
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1992年の放送開始以来の人気アニメ番組「クレヨンしんちゃん」が、第1話からテレ朝動画で配信されることとなった。原作者の臼井儀人氏が昨年の9月に事故で逝去した事から、2月5日発売の「まんがタウン」(双葉社)3月号の1126話で原作者執筆分が最終回となり、クレしんファンとしては寂しいニュースばかりだった所に飛び込んできた嬉しい話題である。
今でこそ国民的アニメ番組として高い知名度と人気を誇る「クレヨンしんちゃん」だが、実は第1話は視聴率4.0%という低発進で、「半年持てばいい」と言われる程あまり期待されていなかった作品だったという。それが放送開始翌月には視聴率が10%に急上昇、7ヶ月を過ぎると20%台にまで伸び、しんちゃんを真似る子供たちも急増して社会現象にまでなったヒット作になった。当初原作は青年誌に掲載されていた事もあって、おしりを丸出しにする主人公やシュールな内容、大人をからかう子供という構図を理由に、PTAが子供に見せたくない番組の調査結果では毎回上位に食い込むものだった。しかし、PTAが見せたくない番組といえば古くは「8時だよ!全員集合」や「オレたちひょうきん族」に「志村けんのバカ殿様」、最近では「ロンドンハーツ」といったように圧倒的な支持を得られている事の裏返しでもある。また、そうした批判を受けて原作者でも作風を微調整するなどの対策や映画の大ヒットなどもあって、現在では親子で楽しめるアニメ作品という評価も高い。

そんな歴史的なアニメ作品であるが、地上波での定期的な再放送などはこれまで見られなかった。第1話は約18年前の事となり、現在の見慣れたしんちゃんに比べると線が細く目も小さく、ややすらっとした姿で画風の違いが感じられる。内容は批判の多かった当時の刺激的な持ち味がストレートに出されているものであるから、ある意味今では見られないお宝的なアニメともいえる。また、しんちゃんといえばグラビアアイドル好きを公言しており、最近では加藤夏希などの名前が出ていたが、昔は岡本夏生や山田まりやなどの名前を挙げていた。当時人気のアイドルの名前が出てくるのも、過去作品を見る上でのお楽しみポイントだ。

テレ朝動画では現在1話から9話までが配信中で、以下続編も順次配信予定だ。価格は1話につき10Webメダル(105円相当)。



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