天下を魅了した名妓『ファン・ジニ』、NHKで放送開始!
『ファン・ジニ』は、16世紀朝鮮王朝時代に実在した妓生(キーセン)の生涯を描いたドラマで、昨日11日からNHK総合で放送開始された。NHK海外ドラマホームページに【ファン・ジニ】が開設され、予告ムービーで美しい音楽と映像を観ることができる。
妓生(キーセン)とは、朝鮮王朝時代、宮中での宴会で歌舞を披露するために置かれた芸妓。身分的には賤(せん)民と低い地位ながら、両班(官僚などの支配階層)や外国からの使者を相手にするため、歌舞・学問・詩歌など高い教養が必要だった。ドラマの主人公ファン・ジニは、天性の舞踊の才能と優れた詩歌の名手として最高の名妓といわれた朝鮮王朝の実在の人物。
韓国では、2006年KBSで放送され、主人公のチニ=ファン・ジニを「チェオクの剣」、「バリでの出来事」のハ・ジウォンが演じ、大ヒットとなった。ドラマの大ヒットを受け、ソン・ヘギョ主演で映画化もされている。また、ドラマで使われた音楽「サランアネ(恋はもういや)」=「愛さない」、「ナップン サラム」=(悪い人)はオンライン音楽サイトで1位を獲得するなど、連続ヒットとなった超話題作。
日本では、「チャングムの誓い」以降、韓国歴史ドラマでは、「朱蒙」「太王四神記」など男性主人公のアクション主体のドラマが続いたが、久々の女性主人公に加え、韓国の伝統芸のも紹介されていることで、大きな期待を寄せられている。既に、NHKBS2では今年4月から放送されていたが、視聴者からの反響が大きく、大ヒットの兆しが見られる。
土曜日夜の同枠で大ヒットした「冬のソナタ」「チャングムの誓い」に継ぐ作品となるか、今後が楽しみだ。
◆ NHK海外ドラマホームページ【ファン・ジニ】