坂村・東大教授が読み解くコンピュータ技術革新の将来像―BSフジ

2010年02月19日17時33分暮らしと文化
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インターネットの浸透で身近になったコンピュータ技術の将来像を、東京大学の坂村健教授の話を元に紹介するニュース特集動画が、BSフジ「PRIME NEWS」の公式サイトに配信されている。

坂村教授は、新しいコンピュータ環境を構築するTRONプロジェクトの提唱者で、いつでもどこでも誰もがコンピュータを使える“ユビキタス・コンピューティング”の仕掛け人の一人だ。TRONのOSは、主にビデオカメラやカーナビ、携帯電話など家電製品に組み込まれたマイクロチップなどに採用されている。

このような「組み込みコンピュータ」の技術を、電気製品だけでなく、薬のパッケージに応用して誤飲防止情報を提供したり、街中の様々な施設にチップを埋め込んで、その場に対応端末をもっていけば観光ガイドやタウン情報を検索などの手続きなしにその場で見られるようにするなどの実験・開発が進められている。

このような組み込みコンピュータの技術は現状、日本がもっとも進んでいるという。しかし住民基本台帳カードや免許証などにICチップが組み込まれるなど国や自治体レベルでの情報化は進んでいるものの、地域によって互換性がないなど、ちぐはぐな点も見受けられる。坂村教授は、北欧などでの例を挙げ、統一カードの実現などを提唱している。さらに情報社会インフラの充実化に向け、解決すべき課題は何かを、Googleの成功例などを引き合いに解説している。

『コンピュータ技術革新 世界を変えた東大教授』 BSフジ・PRIME NEWS