SP初トリプル成功の真央2位、首位ヨナ!動画で-gorin.jp

2010年02月24日21時00分スポーツ
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4年間待ちわびた夢の舞台で、金メダルへの王手をかけたのは韓国のキム・ヨナ(19)だった!女子ショートプログラム(SP)初のトリプルアクセルを成功させた浅田真央(19)は、惜しくも2位発進。安藤美姫は4位、鈴木明子は11位。SPの演技と演技後のインタビューをgpron.jpが動画公開している。

2位発進となった浅田だが、SPの内容は完璧な滑り。前日の公式練習のときの表情に比べてやや緊張した表情でリンクに立ったが、「仮面舞踏会」の音楽がなりだすと、やわらかい笑みを浮かべ、最初のコンビネーションジャンプでトリプルアクセルに挑戦し、見事に成功させた。勢いに乗った浅田は、会場からの割れんばかりの手拍子と拍手に後押しされ、ビールマンスピン、フライングシットスピンを華麗にこなし、力強いフィニッシュを決めた。本人も会心の滑りだったらしく、演技のあと、跳びはねて喜びを体で表現した。真央スマイルで滑りきった浅田は、まるで、舞踏会に初デビューする少女のようで、73.78点と今季、SPで一番の得点をたたき出した。

空気が浅田一色になった会場で、まったく動じることなく自分の滑りを魅せたのは、金メダル第一候補と目されているキム・ヨナ。最初の3回転-3回転、トリプルフリップと次々と完璧なジャンプで会場を飲み込み、映画「007」の音楽に乗ってスパイラルや、お気に入りの指をパチンとならすポーズをぴたりと決め、軽快なステップから最後のスピンのポジションまで完全にボンドガールになりきった。得点は、自身の持つSP世界最高得点をまたまた更新し、浅田を5点近く上回る78.50点で首位に立った。

しかし、もともと浅田はSPを苦手とし、フリーで逆転をしてきた選手だ。今回のSPの最大の目的も、ミスをなくしてフリーへの負担を減らすこと。その意味では、課題となっていたトリプルアクセルも、女子SPで初めて成功させ、目的はじゅうぶん達成したと見ていいだろう。技術面ではまったく互角の2人。今回のSPでは「出来栄え」という部分で、キム・ヨナに軍配が上がったが、フリーに強い浅田にとって、4.72点という点差は逆転の可能性は充分!絶好調の日韓2人の女王による金メダル争いから目が離せない。

もちろん、浅田以外の日本人選手もメダル圏内だ。鈴木明子(24)は、浅田、キムのすぐ後という最悪の滑走順にもかかわらず、最初のコンビネーションジャンプこそ手を突いたが、そのあとはしっかり立て直し、得意の美しいステップで会場を沸かせた。得点は61.02点だが、フリーの得点次第で充分メダルに手が届く。

もっとメダルの近くにいるのは、今回2度目の五輪出場を果たした安藤美姫(22)。「レクイエム」の曲に合わせて、最初のコンビネーションの3回転-3回転、2回目の3回転と続けたが、着地の乱れで一瞬流れが止まってしまった。次のトリプルフリップは成功させたものの、2回目の3回転が回転不足ととられたのか、得点は伸びず64.76点で4位に留まった。

3位は、71.36点で昨年の世界選手権の銀メダリスト、カナダのジョアニー・ロシェット(24)。

注目の女子フリーは、26日(金)。果たして五輪の女神は誰の頭上に輝くのか?

gorin.jp「フィギュア女子ショート