JAXA動画、国際宇宙ステーション長期滞在中の野口宇宙飛行士と地球との通信の様子を公開

2010年02月25日17時55分 暮らしと文化
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「JAXA動画」で、「野口宇宙飛行士による『きぼう』通信システム(ICS)を使った交信[HD]」を公開した。
野口聡一宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中。その「きぼう」日本実験棟とつくば宇宙センター「きぼう」運用管制室間で直接データ通信が可能な衛星間通信システム(ICS)が本格稼動したことから、この回線を利用して宇宙と地球での交信が実現したもの。
交信では、ISS滞在64日目になった野口宇宙飛行士に対し、映像を見ながらICSの開発陣がISSでの様子などを質問した。
また、同回線を利用して、同宇宙飛行士からのメッセージも届けられた。同宇宙飛行士は、「今回は、日本の独自のICSという通信回線を使って、国際宇宙ステーションから、筑波にあるきぼうの管制センターと直接音声のやり取りをするという試験を行いました。
この新しい通信回線ができたお陰で、宇宙と地上との重要なコミュニケーション手段である音声回線が日本独自で整備されたということで、大変素晴らしいインフラ整備になったと思います。
今回のこのICSの新しい通信リンクの完成を記念して、JAXAでは交信イベントも予定していますので、子供たちもこの通信を楽しみにしていてくださいね。
きぼうも、昨年のシャトルでの組み立て完了に引き続き、この3月にはICSのリンクと小さなロボットアームの組み立ても終わって、いよいよ完成形ということになります。
そのあたりも、こちらからどんどん発信していきたいと思っています。それでは、日本のみなさん、また希望からお伝えする日まで、さようなら」と、きぼうでの成果が着々と上がっていることを報告するとともに、次回以降の発信も約束した。
なお、同飛行士との交信イベントは、4月から5月中旬の土曜日または日曜日が予定されており、2月26日からJAXAのWEB上で募集が始まる。

JAXA動画「野口宇宙飛行士による『きぼう』通信システム(ICS)を使った交信[HD]」