今年はあべこうじ（35）が優勝したフジテレビ系人気番組「R-1ぐらんぷり2010」の見逃し配信が、フジテレビOnDemandで27日からスタートする。
「R－1ぐらんぷり」は、吉本興業主催で行われる”一人話芸日本一”を決定するコンテスト、2002年から始まった毎年恒例の特別番組で、放送開始と共に徐々にその知名度を上げ、現在ではお笑い芸人たちが目標とするステータスになっている。同じく吉本興業主催の「M-1グランプリ」と双璧を成すコンテストで、タイトルのRは「落語」から取ったものだが、現在では漫談・モノマネ・コントなどのジャンルを問わず一人話芸の技量を競う場となっている。
「R－1ぐらんぷり」では、審査員が一人持ち点100点をそれぞれの芸人に付けるスコア制を採用していたが、2010年からはスコアの上位3名がファイナルステージに進み、そこで披露された話芸に審査員が投票する形で優勝が決まる方式となった。この方法の変更により、2010年はR-1の3回目グランプリを狙うなだぎ武（39）が、総合スコアでは1位だったもののファイナルステージでの得票がゼロ、審査員7人中6票を勝ち取ったあべの優勝となる波乱の結末となった。また、2010年大会はグランプリ開始以来初の、決勝戦に大阪吉本出身者が一人もいないという異例の幕開けでもあったことから、かなりの注目度を集めていた。

総得点では2位だったあべが劇的な優勝を果たした2010年度大会以外に、名勝負が目白押しの過去の決勝大会についても3月中旬以降に配信開始が決定している。「R-1ぐらんぷり」歴代の覇者にはだいたひかる（34）、ほっしゃん。（38）の他、コンビを離れてピンに挑戦した博多華丸（39）などがいる。過去の放送は2002年放送の第1回から2008年放送の第7回までの合計7本となっている。
先行して配信される最新の第8回決勝大会の出場メンバーは、いとうあさこ(39）、エハラマサヒロ（27）、川島明（31・麒麟）など総勢9名の顔ぶれだ。審査員には桂三枝（66）、伊東四郎（72）、高田純次（63）、清水ミチコ（50）らビッグネーム7名が名を連ねる。

「R-1ぐらんぷり2010」は1話315円（税込）で発売、視聴期間は8日間。過去放送分の配信については現在未定だが、視聴期間30日間で過去作品が見放題の「R-1パック」も発売予定となっている。


フジテレビOnDemand　R-1ぐらんぷり