ベルリンフィルライブ、4月25日はビエロフラーヴェクによるブラームス4番ほか

2010年04月21日18時44分音楽
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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のフィルハーモニーホールにおける公演のライブ配信「Digital Concert Hall」。4月25日(日本時間)のライブでは、ビエロフラーヴェクの指揮によるシェーンベルクのピアノ協奏曲、ブラームスの第4交響曲ほかが演奏される。

チェコ生まれの指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクがベルリンフィルとの共演を楽しみにしていることは最近彼が語った言葉に伺える。「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、情熱的で過酷であると同時に、好感をもてる人々である。彼らはヨーロッパにおける最高のオーケストラとして正しく評価されている」。今回このチェコ人指揮者は、ピアニストのピエール=ローラン・エマールを伴って再びベルリンにゲスト出演する。

ビエロフラーヴェクが彼の同国人の作品、ヤナーチェクのオペラ「死者の家から」による組曲とともにコンサートを開幕するのは当然のことといえるだろう。1986年にベルリンフィルと初めて共演して以来、彼はいつも自身の故国の音楽を含めたプログラムを用意する。セルジュ・チェリビダッケに学んだ彼は、ドイツ後期ロマン派の音楽と同じほど、チェコの音楽はドラマと力強い色彩に満ちていると理解している。後期ロマン派の一面は、この日のコンサートのブラームスの第4交響曲に見て取ることができるだろう。

フランス人ピアニスト、ピエール=ローラン・エマールは、2006-07年シーズンにレジデンス・ピアニストを務めて以来、ベルリンフィルにはお馴染みのソロイストだ。この日のコンサートでは、シェーンベルグのピアノ協奏曲を演奏する。この曲は十二音音楽が色彩豊かで活気があり、決して無機的な音楽ではないことを示す作品である。
昨年の6月に彼はラヴェルの「左手のための協奏曲」を演奏した。このとき、ベルリンのターゲシュピーゲル誌は彼の演奏に大いに驚嘆している。「エマールはどうやってピアノからコロラトゥーラを引き出すのだろうか。彼は左手の超絶的な技巧によって、木管楽器との親密な会話、様式と魂、華麗さと感傷、謙虚さと活発さ、それらのどちらをも引き出す」「エマールは、滑らかな流れるようなタッチでこれらの対照的な要素を結合させている」と。

〈演奏〉指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク〕
    ピアノ:ピエール=ローラン・エマール

〈曲目〉・レオス・ヤナーチェク:オペラ「死者の家から」による管弦楽組曲
    ・アーノルト・シェーンベルク:ピアノ協奏曲
    ・ヨハネス・ブラームス:交響曲 第4番

ベルリン・フィル「Digital Concert Hall」
配信開始:4月25日(日)午前3時(日本時間)
視聴方法:公演ごとの視聴と年間通しチケットによる視聴がある。アーカイブの視聴も可能。
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