プジョー・シトロエン・ジャポン、新型スポーツクーペ「RCZ」の先行予約受付を開始、ムービーを公開

2010年05月21日17時08分商品・CM
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プジョー・シトロエン・ジャポンは、プジョー初のコンパクトスポーツクーペ「RCZ」(430万円)の先行予約受付を5月21日から同車のスペシャルサイトを通じて始める。発売開始は、7月下旬を予定している。
同車は、2007年の「フランクフルトショー」に出品されたコンセプトカー「308RCZ」の市販モデルで、2年後の2009年、同ショーでRCZとして発表された。2+2のコンパクトスポーツクーペで、モデル名に同社伝統の3ケタ数字を用いない初の新型車となる。
エクステリアは、これまでにない独自のプロポーションの中に、強い躍動感と先進性が盛り込まれたデザインとなっており、斬新なアイデアと緻密な計算によって実現された、他のどんな車とも見間違えることのない強烈な個性を放つ。
特に目を引くのが、アルミニウム製の「アルミナムアーチ」。アルミの輝きを持つ幅広のパネルがAピラーからCピラーまでを一体化することにより、スピード感やたくましさを表現。
運転席側と助手席側の2本のアルミナムアーチに挟まれたルーフとリアウィンドウには、コブのように見えるふたつの膨らみを持たせてある。このコブが、同車のもうひとつの特徴である「ダブルバブルルーフ」。
ドライバー側とパッセンジャー側の頭の部分だけを盛り上げた形状とすることで、空力特性を高め、全高を極限まで抑えたフォルムであることを印象づける。
タイヤを覆う前後のフェンダーは、ボディからはみ出さんばかりに盛り上がり、大地を力強く踏みしめている様子を視覚的に訴えている。
ホイールアーチ部まで大きく開くボンネットは、フロントフェンダーの優雅な曲線を損なわないように工夫されており、ドアの後半部分が一段高くデザインされたウィンドウグラフィックとともに、同車のデザインにアクセントを添えている。
リアのトランクリッド上には、最適なエアロダイナミクスと走行性能を引き出す“アクティブリアスポイラー”を標準装備。
同社初の採用となるこのシステムは、速度に応じてリアスポイラーの角度が2段階に変化するだけでなく、専用スイッチの操作でマニュアルでもスポイラーポジションを調整することができる。
フロントフェイスは、プジョーファミリーの一員であることが一目でわかるデザインを踏襲しつつ、大きなエアインテークを設けることでダイナミックな個性を主張。インテーク上部には、同社の新たなブランドアイデンティティであり、デザインが一新されたライオンのロゴが刻み込まれる。
インテリアは、スポーツクーペにふさわしい機能性と高い品質を実現するため、レザーや最新素材を惜しげもなく使い、スポーティでありながら乗員がゆったりと寛ぐことができる空間に仕立て上げられている。
インストゥルメントパネル内のメーター計器は、クロームリングで縁取りされた大径のメーターを採用して優れた視認性を実現。
計器類と同様にクロームリングで縁取りされたアナログ時計はダッシュボード中央上部に位置し、他のプジョー車がデジタル時計を採用しているのに対し独自性を強調する。
ダッシュボードの素材は、新素材の「プジョーテクノテップ」を採用。優しい手ざわりが楽しめるだけでなく、美しい仕上がりのステッチ仕上げで質感の高さを表現する。
また、パッケージオプション仕様の「インテグラルレザー・パック」と「カーボンルーフ・インテグラルレザー・パック」は、ダッシュボードがフルレザー仕上げとなった高級感あふれる仕様で、高い質感とスポーティドライビングへの期待感を両立させる。
ヘッドレスト一体型のフロントシートは、上質なナッパレザーを使用しており、ホールド性に優れたバケットタイプのスポーツシートを採用。
ドライビングポジションは、2+2クーペ・カブリオレモデル「308CC」と比較して45ミリ低く設定、スポーツカーならではのドライビングプレジャーを堪能することができる。
ヘッドレスト部分には、新しいプジョーロゴがエンボス加工され、同車の個性を強調するとともに、同社のブランドアイデンティティを確立している。
シートカラーは、ブラック・レザー、グレージュ・レザー、新色ブルーグレー・レザーの3色を設定する。
また、コンパクトなスポーツクーペでありながら、321リットルもの大容量トランクルームを実現。トランクルーム内の専用レバーを手前に引くと、ワンタッチでリアシートバックを前方に倒すことができ、荷室とキャビンを繋げることでより大きな荷物を搭載することができる。
エンジンは、1.6Lダイレクトインジェクションツインスクロールターボ付きDOHC16バルブ。
右ハンドル(6速AT)仕様には、EP6CDT型エンジンを搭載し、最高出力115kw(156ps)/6000rpm、最大トルク240Nm(24.5kg-m)/1400~3500rpmを発揮。
左ハンドル(6速MT)仕様には、新規投入するEP6CDTX型エンジンを搭載し、147kw(200ps)/5800rpm、275Nm(28.1kg-m)/1700rpmを発揮する。
ヨーロッパの排出ガス規制新基準「Euro5」に対応しており、EP6CDTX型は従来の同型エンジン(EP6DT型)に比べ、最高出力が150馬力から156馬力にパワーアップしている。
トランスミッションは、右ハンドル仕様は第2世代最新6速AT、左ハンドル仕様は最新6速MT。最新6速ATは、メカニズムにおける磨耗ロスを最小化、日本における走行パターンを考慮しながらスムーズなシフトチェンジと高い静粛性を実現。2速から6速のロックアップ領域を広げることで、よりダイレクトなドライブフィールとクイックなシフトレスポンスを実現する。
小気味良い操作感が特徴の6速MTは、0-100km加速で7.6秒を実現。200psのパワーをダイレクトに操る喜びを存分に味わうことができるとともに、エンジン音にも独自のこだわりを貫き、吸気系に新たに開発した「サウンドシステム」を装着。
ターボの過給圧に応じて共鳴するダイヤフラムを設けることにより、巡航時には静粛性を確保する一方、加速時には適度にエンジン音を室内に響かせ、よりエモーショナルなドライビング感覚を生み出す。
足回りは、308シリーズで実績のあるフロント: マクファーソン・ストラット、リア: トーションビームのサスペンションを採用。スポーツクーペに求められるダイナミックなハンドリングと、優れたロードホールディング性を実現しながら、自社製ショックアブソーバーにこだわる同社ならではのしなやかな乗り心地を受け継いでいる。
ブレーキは、フロントに直径302mm、厚さ26mmの大型ベンチレーテッド・ディスクを採用(左ハンドル車は直径340mm、厚さ30mm)。同じく、フロントのブレーキ・キャリパーはピストン径57mmの余裕あるスペックとしたほか、リア・ブレーキに直径290mmのディスクを装着し、制動力と耐フェード性能を大きく向上させた。
タイヤサイズは、右ハンドル車が235/45R18、左ハンドル車は、さらに偏平率の小さい235/40R19を装着。精悍な走りをイメージさせるアロイホイールと組み合わせ、同車の走りを足下から支える。
安全性能は、欧州の自動車安全テスト「EuroNCAP」で満点の5つ星を獲得。万一の衝突の際には、衝撃吸収ボディ構造がエネルギーを吸収し、4エアバッグシステムにより乗員をしっかりと保護し、クラストップレベルの安全性を実現している。
歩行者保護の観点からは、“アクティブボンネット”を装備。車体が歩行者と衝突し、衝撃が検知されると、ボンネットのヒンジ部に設けられた火薬式アクチュエーターが作動。ボンネットを浮き上がらせることで、歩行者が受ける衝撃を和らげる。
アクティブセーフティでは、電子制御によりコーナリング時の姿勢を安定させるESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)を標準装備。
ASR(トラクション・コントロール)、ABS、EBD(電子制御制動力分配システム)、EBA(緊急時ブレーキアシスト)などと連携して、万が一の際のドライバーの回避行動をサポートする。また、ステアリング操作に応じてヘッドライトの光軸が動く“バイキセノン ディレクショナル・ヘッドランプ”も標準で装備する。
パッケージオプションは、受注生産として19インチアロイホイールやレザーシートカラーなどスペシャルな3種類を設定。
右ハンドル向けは、カーボンルーフ・パック(30万円)とインテグラル・レザーパック(28万円)、左ハンドル向けは、カーボンルーフ・インテグラル・レザーパック(43万円)を用意。
スペシャルサイトでは、TVCM(英語)、TVCM(日本語)、プレスムービーの3本の動画を公開。同車の走行風景から、特徴的なエクステリアとインテリア、アクティブリアスポイラーなどが見られるものとなっている。

プジョー「RCZ」スペシャルサイト