iPadで読む、いや、遊んで楽しめる、見たこともなかった童話絵本がApp storeに公開された。公開されたタイトルは「The Little Mermaid and Other Stories by H. C. Andersen」。ご存じ、アンデルセン童話の名作「人魚姫」、「裸の王様」など3作品を収録した電子絵本だが、その新しさは画面を揺すっただけですぐわかるはずだ。

絵本を表示したiPadを斜めに傾けると、人魚姫の髪の毛がぶらりと垂れ下がる。雨が降っているシーンが綴られている画面では、iPadを振ると雨粒がザーッと落ちてくる。挿絵のキャラクターや小道具がちょっとした動作を必ずする。

飛び出す絵本の発展形とも言えそうなこの電子絵本。全編映像が動き続けるフルアニメーションの作品とは全く違う、素朴だが、読み手の想像力を影ながら手助けするような新鮮なコンテンツだ。テレビや従来のパソコンでは決して出来ない、iPadだからこそ出来た革命的な表現手法の誕生、といっても過言ではないだろう。

ダウンロード料金は1000円。全編英語だが、言葉がわからなくても120％楽しめる、完成度の高い絵本だ。（プロモーションビデオ）

The Little Mermaid and Other Stories by H. C. Andersen　（App store）