「善徳女王」のピダム役で、日本でも人気急上昇中の俳優キム・ナムギルが、15日午後忠清南道論山の陸軍訓練所に入所し、基礎軍事訓練を受けて共益勤務要員として服務する。キム・ナムギルの入隊直前の会見動画が韓国東亜TVで動画ニュースで紹介されている。

短髪姿で登場したキム・ナムギルは、「善徳女王」で演じた善と悪の共存するピダムや、このほど撮影を終えたばかりの「悪い男」とはまったく違い、好青年で実際の年齢（29歳）より若く見える。まずキム・ナムギルは、駆けつけたファンや、記者たちに向かって、りりしく敬礼で挨拶をしている。しかし、その後のファンからの大声援には照れて頭を掻く場面も見られる。

今回の入隊に関しては、「SBS ドラマ『悪い男（ナプンナムジャ）』の撮影途中で、入隊令状を受けた。入隊日の延期とならず予定通りの日付で入隊することになった」と、突然の入隊を語った。
記者から、現在撮影中の「悪い男」の撮影について質問が及ぶと、「昨日最後の撮影分を撮ったのでほっとしたが、残念だ。撮影で眠れなくて疲れたが、(自身の撮影部分は無事に撮りおえたので）気分はよい」としながらも、「最善をつくしたが、最後まで一緒にできない悔しさもある」と、少々残念さの残る気持ちも告白した。

また、「善徳女王」のピダム役の大ブレイクで、この時期の入隊はもったいないのでは？という記者の質問には、「訓練を受けて成熟して帰って来るから,忘れずに待ってくれ」と頼もしい言葉を聞かせてくれ、入隊については「入隊する日が待ち遠しくもあった。訓練はつらいかもしれないけれど、自由に休むことができると思うとうれしい」と、こちらも頼もしい回答で、売れっ子俳優のドラマ撮影の過酷さも感じられた。

これまでとすっかり変わった短髪姿に関しては、相当照れくさい様子で、髪を短く切った日は、ドラマ「悪い男」で共演した女優ハン・ガイン、キム・ジェウクも一緒に過ごしたと話した。

俳優仲間からの見送りの言葉については、ハン・ガインとキム・ジェウクからは「性格のとおり、一生懸命頑張れ」と激励してくれ、前日に電話で話したピダムの母ミシルを演じたコ・ヒョンジョンからは「行ってらっしゃい」と励ましの言葉があったとのこと。中でも一番残念がってくれたのは、女優キム・ヘスで朝の電話で「私の赤ちゃん」と呼びかけてくれたと明かした。これに対してなんと応えたのかという質問には「オンマ（ママ）」と応えたと大照れで応えた。

最後に、キム・ナムギルは「これまでお見せした姿が、俳優としての出発だったと思う。除隊後は、もっと素敵な姿をお見せする。ドラマ『悪い男』を最後の僕の話と思って、最後まで愛情を持って応援してほしい」と感謝の挨拶を残し、その場を去った。

※「善徳女王」についてはこちらで紹介。

東亜tv「“入隊”キム・ナムギル」