老論派の改革に乗り出したサン!テスはじめてのお手柄!「イ・サン」15-16話、見どころと予告動画
ソンヨンの手をとって画員になることを勧めるサン、そんな親しげな二人を目撃したサンの正室ヒョイは、やきもちを焼くどころか、ソンヨンをサンの大切な友として受け入れる。
15話では、登場人物が大きな転換期を迎える。
サンの母・恵嬪(ヘビン)だ。これまで沈黙を続けていたヘビンが、積極的に動き出す。まず、亡夫の実妹でありながら敵の黒幕として暗躍するファワンに釘を刺し、英祖にサンへの力添えを申し出た。そうでなくちゃ!演じたキョン・ミリは、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」であれだけチャングムを苛め抜いた。大人しくしているのはありえない!もっとも、今回は、賢母役だが、サービス精神豊かなイ監督のこと。きっとこのままでは終わらせないはず。
思悼世子の一件があるだけに、英祖もヘビンには弱い。というわけではあるまいが、ここから英祖は全面的にサンを支援し始める。その第一歩として、大臣たちの前でサンが正規の後継者であることを宣言した。
サンを守る護衛部隊たちも変わった。弓の練習では見違えるほど腕が上達。サンとの絆はこの後どんどん固く結ばれるのだが、これは、やはりサンの人徳だろう。護衛官たち以上に厳しい練習を“見えないところ”でやり、部下の成長をきちんと“具体的な言葉”で評価。時には“一緒に遊んだり”。いかにもサンらしい。
しかし、15話でもっとも劇的な転換期を迎えたのはテスだ。これまでサンに迷惑をかけていた彼が、護衛官となってサンの命を守るのだから。
もっともこれは、ホン・グギョンという人物の力添えなしには果たしえなかったこと。当時、官職の採用は科挙という試験を課していた。ところが両班たちの不正・縁故採用がまかり通っていた。このことを重く見たサンは、なんとしてもテスを正当な方法で武科に合格させたかった。そして、護衛官として自分のそばで仕えて欲しかったのだ。これは、テスの夢でもあった。
そこで、サンは、ホン・グギョンを側近にするかどうかを見極めるための課題として、テスを武科に合格させることを命じたのだ。
しかし、テスときたら腕っ節はめっぽう強いが、暗記力が皆無。これにはさすがのホン・グギョンも弱り果てた。4点足りず合格には届かなかったが、発表当日、ホン・グギョンはあっと驚く方法でテスを合格させた。
ついにサンが護衛官になった!任命式の日、居並ぶ合格者たちの中でテスの姿を見つけたサンが、ウィンクをする場面がある。これが放送直後、大受け。しかし、このウィンク、実はこの15分ほど前にテスが、図画署の意地悪な茶母チョビに投げている。このウィンクでチョビはハートを射抜かれ、テスと親しいソンヨンに優しくするようになるのだ。残念ながらテスの悩殺ウィンクは、あまり話題にはならなかった。
これからはドラマの最後までテスの活躍がいたるところで見られる。「イ・サン」は正祖王の激動の半生を描いたドラマだが、同時に、“テスの成長記”とも言えそうだ。
サンを正規の後継者とした英祖は、民の実情を見せるため地方の視察にサンを同行した。ところが反世孫の老論派たちがサンの暗殺を計画する。ここでサン暗殺の危機を救ったのがテスだった。テスはじめてのお手柄は16話で見られる。
護衛官も逞しくなり、ホン・グギョンも側近となったサン。これまで応戦一方だったサンが、いよいよ老論派の改革に乗り出す!
さて、やっとサンの傍に戻れたソンヨンだが、自分のサンへの思いが畏敬の念や友情だけでなく、サンを男性として恋慕していることに気づいてしまった。サンの正室ヒョイが優しくしてくれればくれるほどに、ソンヨンの切ない気持ちは膨らんでいく。
さて、心優しきヒョイだが、実在のヒョイも温和で謙虚な性格だったという。とうとう子宝には恵まれなかったものの、生涯サンを影で支え、側室や目下の者たちにも優しく接したと伝わっている。演じたパク・ウネは「チャングムの誓い」でチャングムの可愛い親友ヨンセン役を演じた。優しい役柄を演じることの多かったパク・ウネだが、2010年1月から放送したドラマ「ピンクのリップスティック」では、悪女役に挑戦して好評を得たようだ。
さあ、今回も見どころ満載の「イ・サン」だが、16話最後に英祖が倒れる。やっとサンを認め、全面的に支援し始めてくれたというのに。英祖が何故倒れたかは、NHKBShiにて6日(金)よる10時から、2話連続で放送で確認しよう。
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※ NHK BS「イ・サン」番組サイト 画像:(c)2007-8 MBC
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