被爆を忘れない!原爆調査の実態に迫る「封印された原爆報告書」予告動画-NHN
8月6日は、65年前、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイによって、広島市に世界初の原子爆弾リトルボーイが投下された日!市街は壊滅し、約14万人の死者を出した。NHK総合テレビが、今夜6日(金)よる10時からNHKスペシャル「封印された原爆報告書」を放送する。番組サイトでは予告動画が公開されている。
番組では、アメリカ国立公文書館の中に眠っていた原爆被害の調査報告書をひもとき、戦後の日本がどのように被爆の現実と向き合ってきたのかを検証する。調査報告書は、日本の調査団によって181冊、1万ページにも及ぶ貴重な資料。ここには、子供たちが学校のどこで、どのように亡くなったのかを詳しく調べて記したもの。200人を超える被爆者を解剖し、放射線による影響も分析している。報告書は、原爆被害の実態を生々しく伝える内容となっており、この報告書をまとめために、総勢1300人に上る日本の調査団が動いた。日本をを代表する医師や科学者らが参加した調査は、終戦直後から2年にわたって行われた。
そして、その結果はすべて、原爆の“効果”を知りたがっていたアメリカへと渡されていた。
しかし、この報告書は、長年にわたりアメリカ国立公文書館のGHQ機密資料の中に封印さていた。これはいったい何故なのか?番組では、調査にあたった関係者の証言を通じて、日米の知られざる思惑に迫り、報告書に埋もれていた原爆被害の実相に迫るとともに、戦後、日本がどのように被爆の現実と向き合ってきたのか検証する。
今年3月には、この被爆者調査をめぐり、米原爆傷害調査委員会(ABCC)の成立過程や対米協力の実態を研究、在野の立場で多くの論文を発表した笹本征男さんが永眠された。原爆投下から65年がたち、原爆の恐ろしさをつぶさに見てこられた方、体験された方が少なくなってきている今、笹本さんの「遺言」が反映された番組として、原爆の恐ろしさを風化させないためにも、ぜひ多くの方に見てもらいたい番組だ。
「封印された原爆報告書」は、NHK総合で6日(金)よる10時から10時55分まで放送。予告動画は、番組サイトの「予告動画」から視聴できる。
NHK「封印された原爆報告書」