第92回全国高校野球選手権大会が7日開幕、14日間に及ぶ高校球児たちの夏がいよいよ幕をあけた。

開会式の後に行われた第一試合、九州学院（熊本）対松本工（長野）では試合序盤に九州学院が猛打を爆発。一死満塁から5番富高の放ったタイムリースリーベースで一気に3点を獲得すると、2回にも3点、3回に2点、4回には富高が2打席連続の対ミムリーなどで4点を追加。序盤で一気に二ケタ得点を奪った。5回以降は、立ち直った松本工だったが、攻撃では6回裏、内野ゴロの間に1点を奪ったのみ。8回にも追加点を奪った九州学院が18安打14得点の破壊力で今大会のオープニングゲームに勝利した。

続く第二試合では名門、智弁和歌山（和歌山）と20年振りの出場となる成田（千葉）が対戦、白熱した投手戦となった。成田のエース、中川は初回から智弁和歌山打線を翻弄。3回までノーヒットで7奪三振と完璧な立ち上がり。智弁和歌山の上野山も2回のピンチを切り抜けると4回まで無失点に抑える。試合が動いたのは5回。成田が一死二塁のチャンスを作ると、1番大木、2番岡が連続タイムリー。2点を先制する。しかし、智弁和歌山もすぐさま反撃。6回表に二死二塁から4番山本がタイムリーヒットを放ち、1点をかえす。よく7回にもチャンスを迎えるが、ここは中川が連続三振で切り抜け、同点、逆転を許さない。最大のピンチを切り抜けた成田は最後まで1点差を守りきって2対1で勝利。中川は14奪三振の好投をみせた。

第三試合の英明（香川）対八戸工大一（青森）は八戸工大一が勝利。4対4で迎えた8回裏に6番中村が満塁から走者一掃のタイムリーツーベースを放つなど、4点を勝ち越し、8対4で勝利。5回目の出場で甲子園初勝利となった。

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ABC「第92回全国高校野球選手権大会」