たけし、小栗、長渕の豪華キャストで戦後を考えるドラマ「歸國(きこく)」予告動画-TBS

2010年08月14日05時03分ドラマ
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8月14日にTBSで終戦ドラマスペシャル「歸國(きこく)」が放送、予告動画が公開されている。キャストにビートたけし、小栗旬、そして11年振りの俳優業となる長渕剛といったビッグネームで送る倉本聰脚本ドラマという事で注目度は大きい。

ものがたりは8月15日の深夜、東京駅に幻のような軍用列車が到着するところから始まる。そこに乗っている人は現在では「英霊」と呼ばれている人たちだった。戦場で死んだ者、戦地に赴く途中で死んだ者、玉砕を拒否して殺害された者、追い詰められて自殺した者…かれらが戦争を終えた現在の日本を見てどう思うのか、彼らは何を見に、誰に会いに赴くのか。

このストーリーは自身の戦争体験を基に戦後創作活動を行った小説家・棟田博の短編小説「サイパンから来た列車」に発想を得て倉本が長年構想を練ってきた作品である。
たけし演じる大宮上等兵は浅草でテキヤを生業にしていたところを応召、小栗演じる木谷少尉は元音楽学校の学生、長渕演じる秋吉部隊長は陸軍士官学校から少佐へ昇進した生粋の軍人といったようにその英霊たちの生い立ちは様々だ。
その他出演者にも向井理、塚本高史、温水洋一、遠藤雄弥、生瀬勝久、ARATA、堀北真希、八千草薫、石坂浩二といった豪華キャスト陣が揃った勢いのある作品となる。
ドラマの制作発表が行われた時に注目を集めたのが長渕のキャスティングだ。近年では歌手活動に重点を置いていたが、かつては「親子ゲーム」「とんぼ」といったヒットドラマで主役を務めて役者としても人気を博していた。倉本作品への出演はなかったものの、個人的に20年来のつきあいがあったという倉本からのオファーを受け快諾したのが出演の経緯という。今回は個性的な英霊たちを束ねる隊長役という事で、押さえた演技を心がけていたとも長渕は語っている。
8月になると戦争をテーマにしたドラマが数多く放送されるが、どれだけドラマになっても戦争の傷跡や遺された思い、教訓は尽きることが無い。死者が現世に降り立つという一種のファンタジーながらも、鋭く現代を見つめる秀作である。

終戦ドラマスペシャル「歸國(きこく)」は14日(土)よる9時から放送。予告動画は、番組サイトの「ものがたり」で視聴出来る。


TBS 「歸國」