あの問題作が3Dになって劇場公開!「バトル・ロワイアル3D」特報動画
3D映画が次々とヒットを飛ばす中、2000年の映画「バトル・ロワイアル」が3D化されて11月20日に劇場公開が決定、特報動画が公開されている。過去作品のD3D化は日本では初の試みで、この成功によっては今後も過去の名作が3D化されるきっかけとなるやもしれず、注目が集まる。
同作は高見広春の同名小説の映画化で、1997年の第5回日本ホラー小説大賞に最終選考まで残ったものの、中学生同士による殺し合いという設定が残酷すぎると猛烈な批難を浴び、受賞を逃したという逸話がある。この事が逆に評判を呼び、1999年に出版されてベストセラーとなった。
映画化に当たってもその内容から国会でもこの映画についての質疑が行われたり、同じ年の5月には17歳少年による西鉄バスジャック事件が起こり、そうした状況が更に注目を集める結果となり2001年度の邦画第3位というヒット作になった。ちなみにこの年の1位は「千と千尋の神隠し」2位が「劇場版ポケットモンスター」とアニメが勢いのある年で、実写では1位という形になる。
今は亡き深作欣司監督の得意とするアクションが3Dの技術で復活という事で映画ファンからも早くも期待の声が上がっている。ちょうど10年前という事で、主演の藤原竜也をはじめ柴咲コウ、塚本高史といった本作でブレイクした俳優らの10代の姿が見られるというのも興味深い。この作品には宮崎あおいの夫である高岡蒼甫が旧芸名(高岡蒼佑)でも出演しており、故人となった深浦加奈子もバスガイド役で登場している。更にこの作品を見た事でクエンティン・タランティーが栗山千明を「キル・ビル Vol.1」に起用するなど何かと逸話も多い。
バイオレンス作品の3D化にあたっては、テスト作品の段階で視聴した関係者からあまりの迫力に背筋が寒くなったなどの感想が出ている事からその迫力の凄さが伝わってくる。これによって更なる賛否両論も巻き起こしそうだが、3D映像に向けて時代が流れていく中での試験的作品とも取れる。
「バトル・ロワイアル3D」の特報動画は、同作公式サイトにて視聴出来る。現在は動画以外のコンテンツはなく、今後劇場公開の情報などが追加される予定。
映画「バトル・ロワイアル3D 」公式サイト