サン、完全なる敗北!「イ・サン」21-22話見どころと予告動画-NHK

2010年08月26日10時31分ドラマ
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チョン・フギョムが後ろで糸を引いてカン副署長がソンヨンの顔料に仕掛けをしたため、ソンヨンは絵を彩色しないまま提出した。

第21話は、競技の結果発表が、21話と22話では、違法商人たちの活動と地位保障のための実行した改革が描かれている。この改革は、史実に残る正祖の偉業をうまくドラマに取り入れた見どころたっぷりの回となっている。

【第21話】
画員競技会でソンヨンは5位に入賞した。その瞬間をサンはこっそりと見届けている。後でこれを知ったソンヨンがどれほど喜んだかは、21話で確認できる。画員たちは納得できないながらも、審査員たちのソンヨンの絵に対する評価は絶大で、とりあえずこの結果は有効となり、ソンヨンは画員として堂々と絵が描けるようになった。サンの文化面での最初の改革だ。しかし、悪習はなかなか改まらないもので、画員たちは決してソンヨンを認めようとはしなかった。特に、茶母ソンヨンの為に昇級を逃したタク画員のいじめは凄まじかった。

次にサンが手がけたのは市場流通だ。当時市場を牛耳っていたのは専売商人たち。それ以外の商人たちは違法商人として取締りを恐れながら隠れて商いを営んでいた。サンは、違法商人たちを合法化し、彼らからも税を徴収することを考えた。老論派としてはこれでは困る。なぜなら、彼らは専売商人たちと結託して暴利をむさぼっていたのだ。この改革がうまくいけば、違法商人たちの活動と地位は保障され市場は活性化する。そうなれば価格競争が起き物価が下がる。いいこと尽くめだ。おまけに、老論派に流れていた巨大な不正の資金ルートも断つことができる。

サンには好都合でも老論派にとっては生命線を断たれるかも知れないこの改革案、黙って認めるわけにはいかない。チョン・フギョムが動いた。彼は専売商人たちをたきつけ、自分たちの商品に火をつけて抗議させ、市場に入る商品の供給をストップさせた。こうして市内からは商品が消えた!


【第22話】
専売商人たちの工作で都の市場からあらゆる物品が姿を消し、民の生活はますます苦しくなった。市内にはサンを中傷するビラがまかれた。何とか事態を好転させようとするサンだが、なかなかうまくいかない。

そんな中でもサンは誠意を見せた。違法商人たちを集めて、真摯に謝罪したのだ。「ミアナネ~(申し訳ない)」、次期王であるサンからの心のこもった謝罪に、商人たちは驚きいたく感動した。そしてサンはいつの日か必ずこの改革案を成功させると誓うのだった。このシーンは、社会で働く視聴者の胸にジーンとくるのではないだろうか。長い人生、いろいろな失敗もあるだろうが、そのときどう対処するかでことは大きく変るはず。
史実によると、この改革が実施されたのは、サンの即位後15年も経ってからのこと(辛亥通共(シネトンゴン))。老論派たちの反発がどれほど凄まじいものだったか想像がつくだろう。

一方、ホン・グギョンは全てがチョン・フギョムの仕組んだことではないかと考え、調査を始める。さすがだ!その結果、彼が金で民衆を買収し集会を開こうとしていることを知った。ホン・グギョンは、担当官庁の漢城府に書信を送り、集会を穏便に解散させるように指示した。しかし、これはチョン・フギョムの罠だった。彼はホン・グギョンからの書信を破り捨て流血騒ぎを起こすように指示していたのだ。このシーン、端正で柔和な顔立ちの俳優チョ・ヨヌが、チョン・フギョムの底知れない恐ろしさと不気味さを実にうまく演じている。彼の表情、特に口元に注目だ。

今回の失策は、集会の事実を知りながら、サンに報告せずホン・グギョンが独断で事に当たったことが一番の原因だ。これまでサンの腹心として敏腕を振るってきたグギョンの驕りが招いた結果だった。民を傷つけたホン・グギョンにサンは失望と怒りを隠せなかった。それは英祖も同じで、このような事態を招いたサンを許すことはしなかった。

大臣たちはサンの実行した改革を全て非難した。これは図画署も同じで、ますますソンヨンが画員として絵を学ぶことに反発し、ついにはサンの改革までを咎めだした。いつもは優しいソンヨンだが、ついに怒った!自分のことは我慢できても大切なサンを中傷することは許せなかったのだろう。カン副署長がぐうの音も出ないほど言い負かした、ソンヨンの理路整然とした怒りの啖呵をとくとご覧いただこう。

完膚なきまでにサンを叩きのめした老論派の影のボス貞純王妃は、攻撃の手を緩めない。彼女は次の陰謀の準備にかかった。果たしてその準備とは…。気になるドラマの展開は、27日(金)よる10時からのNHKBShiで確認されたい。

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