走り出した二つの愛!「千秋太后」25-26あらすじと見どころ動画-BS朝日
前回まで第1、2話で放送された迫力の戦闘シーンが続いたが、27話からはスを恋慕するカン・ジョとキム・チヤンの二つの愛が走りだす。
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【第27話】
絶体絶命だった安戎鎮のスたちの元に、援軍が到着し、高麗軍は敵を退けることに成功した。しかし、契丹の将軍を深追いしすぎたスは、人質になって祖国に迷惑をかけるくらいならと崖から身を投げる。チヤンも後を追って飛び降り、スを助け出し、追っ手から身を隠す。ところで、この回からチヤンとスとのラブラインが始まる。まずは、チヤンがスを助け出すシーンだ。おぼれたスをチヤンがマウスツーマウスで生き返らせる。息を吹き返したスは事態が飲み込めずいきなりチヤンを蹴り飛ばす。続いて、冷え切った体を温めるために、洞窟で二人で体を温めあって眠るシーン。どちらもこの後、二人の間に恋が芽生える大事なシーンながら、これまで勇敢に戦ってきたいわば同志なだけになんともぎこちない。まずは、このシーンをお見逃しなく。
カン・ジョそんなラブラインが進行する中、カン・ジョはスのことを狂ったように探し回る。これには、周りのみんなも少々引いてしまうほど。特に、密かにカン・ジョを慕っている義妹のチョン・ヒャンビが哀れだ。カン・ジョの嘆きは28、29話とどんどんパワーアップするので心して視聴しよう。
一方、契丹の蕭遜寧との交渉に臨んだソ・ヒは、「宋との手を切って契丹の年号を使う」という条件を付けられたものの。土地の割譲どころか、江東6州を含む28里の土地を得ることに成功する。しかし、ソ・ヒの活躍のおかげ新羅系が北方系臣僚の台頭を恐れる。この期に及んで自分たちの立場しか考えない新羅系臣僚たちにはあきれる。それにしてもこのソ・ヒという人物は実に頼もしい。
ところで今回の契丹軍の侵攻だが、彼らの言い分はこうだ。「高麗は、新羅の継承国だから旧高句麗の領土を契丹に返せ」。高麗の始祖王建は、妃を新羅王室から迎えるなど新羅を手厚く礼遇し、平和的に新羅の地を手に入れたという経緯がある。しかし、ソ・ヒは「高麗は、高句麗の継承国。契丹が高句麗から奪った土地も我らに返せ!」というもの。何しろ、千名の兵士で2万からの大軍を蹴散らした高麗の力の前には、これを聞き入れるしかなかった。その代わり、契丹軍は、「宋との手を切って契丹の年号を使う」ことを約束させたのだ。
【第28話】
今回の戦の最高の功労者は安戎鎮の兵士たちと聞いた成宗は、兵士たちに謁見を許し、直々に慰労した。ここチョン・ヒャンビ(カン・ジョの義妹)で成宗から直々にお褒めの言葉を頂戴するのだが、なんとヒャンビがイ将軍の腰抜け振りを暴露してしまった。これにより、イ将軍はなんなる郎将に格下げとなり、これまで散々コケにした部下たちと立場が逆転することになった。ちなみにテ・ドスは将軍になった。あっぱれ、ヒャンビ。このヒャンビを演じたのはホン・イニョン。2001年の高校1年時に歌手イ・スンファンのミュージックビデオのヒロイン役で、5000人の候補者の中から選ばれ芸能界にデビューした正真正銘の美人女優。2005年には、ミスアジア選抜大会で2位の栄誉にも輝いている。
もちろん、カン・ジョも成宗から直々に功績をたたえられるが、全ての功績はスのおかげと、全軍挙げてのス捜査を願い出る。さすがの成宗も今回ばかりは、スの活躍に高麗が助けられたことを認め、この願いを聞いてやる。
成宗は、スの行方不明を聞いて甚く悲しみ、これまでの自分の冷たい態度を猛省する。なかなか良い人ではないかと少々見直した。とうとう、成宗は生まれ育った西州の明福宮に赴き、祖母や妹ソルの遺影が飾られた部屋に謝罪に出向く。
さて、ちょっといい感じのスとチヤンは逃亡の途中で契丹軍に見つかり捕虜となってしまった。牢に入れられたチヤンはここで熊にやられた先鋒隊のユン・ソアンと出会う。そこで二人は何とかスを助け出そうとするが、あと少しのところで敵の矢に倒れてしまう。傷を負い、もう逃げられないと覚悟したチヤンはスにある秘密を告げようとするが…。
再びつかまってしまった二人。チヤンは射抜かれた矢で意識をなくし、スは契丹の聖宗王の母である蕭太后の前に引きずり出される。この太后は承天太后(スンチョンテフ)とも呼ばれている。名目は摂政だが、実質的には皇帝に匹敵する力の持ち主。演じたのは、「宮」でヨル王子の母ソ・ファヨンや、「カムバック!スネさん」を演じたシム・ヘジン。数々の賞を受賞した貫禄のトップ女優で、みごとにハマったドンピシャのキャスティングだ。
【第29話】
契丹軍の陣営を訪れた蕭太后の登場シーンは、彼女の恐ろしさと権力の大きさを見せ付ける最高のエピソードが演出されている。蕭太后スに近づこうとした太后の足元に泥の水溜りがあると見ると、屈強な男どもが人間橋を作って彼女の足元が汚れないようにひれ伏すのだ。この様子はまるで「因幡の白兎」のお話のようだ。もっとも昔話の白兎は余計な一言からワニに捕まり毛皮をはがされるが、こちらの太后は、足を踏み外してもその下で人間橋をやっていた男の責任と、簡単に殺してしまう。なんとも恐ろしい人物だ。
太后は反抗的な態度をとるスに厳しい視線を向けつつも、なぜか興味を示す。「海神」のジャミ夫人の大ファンの筆者は、思わず、蕭太后vsジャミ夫人を想像してしまった。どちらもいい勝負だと思うがいかがだろう。しかし、本作では、完全に蕭太后に分がある。彼女は、気絶しているチヤンの生殺与奪を握っていることをちらつかせて、「高麗王に降伏するよう手紙を書け」と脅してきた。
キム・チヤンさて、今回は、チヤンの正体もはっきりする。意識を失ったチヤンは、夢の中で幼いころの悲しく重苦しい出来事や自分に託された一族の運命がよみがえり、大志を果たすために何としても生き延びねばと誓う。
チヤンの祖父は新羅太子で、祖父も父も新羅復興を秘かに目指したが、高麗に寝返ったチェ・ソムの父たち重臣一派に殺された。新羅の復興とチェ・ソムたちへの復讐が終わるまで、チヤンは死ぬ訳には行かないのだ。そこで、王族としての誇りを捨て敵に屈服するくらいなら死を選ぶというスに対し、成宗に降伏を促す書状を書くよう説得する。
しかし、スとしてはそんなことより、負傷したときにチヤンが何かを伝えようとした言葉の方が気がかり。そこでチヤンを問い詰めるのだが、正体をばらす訳に行かないチヤンはスに「恋慕しています」という言葉で誤魔化してしまった。なんと大胆な!
そんな二人の裏で、カン・ジョは見つからないスを悲しんで、酒におぼれて身を持ち崩してしまっていた。いつか、カン・ジョがスと再会し、チヤンと愛し合っていることを知ったとき、カン・ジョはどうなるのだろう。早くも心配になってきた筆者だった。
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※ 「千秋太后」公式サイト 見どころ動画公開
※ BS朝日「千秋太后」番組サイト(月~金 ひる12時~12時55分放送)
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