ついに真の黒幕が明らかになる!「イ・サン」27-28話見どころと予告動画-NHK
儺礼戯(ナレイ)でのサン暗殺計画を食い止めたテスは、キム・ギジュの企みで英祖暗殺の大逆罪に問われ、義禁府に連行されてしまった。27話と28話では、今回の事件を通して、サンを狙う真の黒幕を暴くことになる。
27話では囚われたテスとサンとのツーショットの場面が、28話ではついに真の黒幕がわかるラストの場面が一番の見どころとなっている。
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【27話】
捕らえられたテスたちの釈放を命じるため義禁府にやってきたサンだったが、テスの無実の証拠を持ってくるまで釈放は出来ないと言われる。この回一番の見どころのテスとのツーショットはこの後すぐだ。自分を守ってくれたテスの無実を絶対に証明すると誓うサンの友情、主君の身を案じて何もしないで欲しいと頼む忠心、短いながら今後生涯続く二人の関係を象徴する実に素晴らしいシーンだ。お見逃しなく。
テスの本気度にあせりを感じた貞純王妃の兄ギジュは、サンが捜査に当たっている間にテスから嘘の自供を取ろうと企て拷問を命じる。拷問が始まったその瞬間、何者かの指示でテスはどこかに連れ去られる。囚われの身となったテスにひと目会おうと義禁府にやってきたソンヨンとタルホおじさんは、テスが消えたことに大騒ぎする。
さて、そのテスだが、彼を連れ去ったのは他でもない英祖王だった。ナレイでの事件が単なる事故でないと睨んだ英祖は独自に調査を進め、テスに詳しい事情の聞こうとしたのだ。テスは今回の事件はもちろん、これまでサンを襲った数々の暗殺事件もすべて英祖に話した。英祖は、ことの深刻さを改めて思い知り、ホン・グギョンを司憲府執義(サホンシビ)に任命し、一連の真の黒幕を暴くことを命じた。
司憲府執義とは、官職者の違法行為などを監視監督する職で、同庁で2番目に高い地位。グギョンは異例の昇進人事で、捜査を全権を委任されたのだ。さあ、ここからグギョンをボスに、テス、ジャンボ、ソッキの極秘チームが活躍する。このチームは、今後ドラマの終盤まで固い結束力で結ばれ、さまざまな危険からサンを守ることになる。チーム結成の門出を祝してグギョンが用意したのは妓楼の一席。この席での初心なテスの態度も見どころのひとつだ。また、今回の捜査で、グギョンはサンの母恵嬪にも協力を願いでる。この一件でグギョンは恵嬪からの信認を取り付けることになる。しかし、後々これが大きな問題となるので、マークしておこう。
極秘チームが最初にやったのはキム・キジュの拉致!英祖からはどんな方法でも良いから黒幕を暴け、と言われたが、随分と荒っぽいことから始めたものだ。さすがにすぐに宮中に知れ渡り、サンの耳にも入った。サンは、グギョンを呼び寄せ「お前の仕業か?」と尋ねるがシラをきる。
今回もうひとつぜひとも見ておいて欲しい見どころ場面がある。グギョンを司憲府執義に任命した後、英祖が、王の護衛部隊である義禁府を使えといったとき、グギョンが何の証拠もなしに「義禁府はサンの敵だ」という。直後に英祖が一喝し、グギョンが縮み上がるカットがある。時間にしてほんの数秒だが、名だたる監督たちがイ・スンジェを使いたがる訳がわかる実に貫禄のある演技だ。
【28話】
兄ギジュの行方がわからなくなり、これがサン側の人間の拉致によるものと直感した貞純王妃は、英祖に兄の捜査を願いでる。27話でも貞純は英祖の元を訪れ、それとなくナレイの事件が和緩に恨みを持つサンの仕業と印象付けておいたはずが、今回はどうも勝手が違う。貞純の言った言葉尻を取って煙に巻いたりする英祖の態度に、貞純は不安になる。
ギジュを拉致したもののグギョンたちの捜査は難航していた。そこでサンがグギョンを呼び、改めてギジュの拉致を言い当てる。グギョンは、前回このことをサンに隠していたが、これは正義感の強いサンが知ると、サン自らがことの収拾に当たると懸念したからだ。しかし、サンはグギョンに、与えられた権限をフルに使って、もっと大胆に敵を揺さぶれと助言する。サンは確かに正義の人でルールを遵守する人物だ。しかし、グギョンはサンのことを少々見くびっているようだ。サンは、事と次第によってはグギョン以上に大胆になれる人物なのだ。このことをもっとしっかり認識してサンに仕えておけば、歴史は変わっていたかも知れないのに…とは筆者の感想。
今回の最大の見どころはラストにあるが、他にも見どころが満載だ。冒頭で見られるテスの跳び蹴りのアクションシーン。このところ行動を共にすることの多いテスのおじタルホと図画署のイ画員のおとぼけコンビなど。
また、イ監督のお得意の布石もあちこちにちりばめられているので、見落とすことのないように。まずは、サンが、いよいよ明かされるだろう黒幕のことを考え、忠臣チェ・ジェゴンに語りかける言葉。ぜひ、ドラマでチェックしよう。
もうひとつは、図画署で話題が持ちきりとなっている“御真画師(オジンファサ)”。御真とは王の肖像画で、これを描くのが画員たちの目指す夢。しかし、当時は、生きた王と同じ扱いを受けたこの御真は、文禄・慶長役や朝鮮戦争でほとんど消失した。ドラマ「王の女」では、文禄・慶長の役でイ・イチョムが世祖の御真を守り抜いたことで宣祖に引き立てられている。
ドラマに戻って…、タルホおじさんはソンヨンに、いつか「サンが王位に就いたらお前がサンの御真画師になれると良いな」と言い、ソンヨンもそれを夢見る場面がある。しかし、これが後々ソンヨンを悲しませることになるとは、このときは二人は知らない。
大いに権力を使ったグギョンは、老論派の重臣たちを次々に監視した。義禁庁が動いたことで、英祖自らが動き出したことを知った彼らは、とばっちりを受けることを恐れ、貞純と距離を置く。その最たる者はチョン・フギョム。今回のことはギジュが勝手にやらかしたこと、全ての責任を貞純に押し付け自分たちは高見の見物としゃれ込もうと、チェ・ソクチュに持ちかけた。チェ・ソクチュは今で言う総務省の長に当たる人物で、老論派の主要人物だ。
ところで、イ監督は、韓国の誰もが知っている正祖の時代のドラマを、できるだけ史実に基づいて描いている。登場するのも実在の人物がほとんどだが、これにうまく架空の人物をあてこんでいる。このチェ・ソクチュがそうだ。もちろんモデルとなる歴史上の人物はいるが、ドラマの中で否定的な人物として描く関係で架空の人物とし、実在の人物がやっていないこともこのキャラクターにやらせた。しかし、仮想でやらせた裏取引が事実だったということが後になってわかり大きな話題となった。
さあ、皆にそっぽを向かれた貞純は黙っちゃいない。深夜人目を避けてチョン・フギョムを訪ねた。そして、それをテスが見届け、ボスのグギョンに報告した!こんな深夜に人目を忍んで出かけるのは、貞純王妃も事件にかかわっているということ。その力関係から、貞純が仕えるわけはない、とすれば彼女が黒幕?さあ、この事実をグギョンは誰に告げるのか?気になる続きは、9月17日金曜日よる10時からNHKBShiで。
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