サン、突然の別れで気づいた恋心「イ・サン」31-32話見どころと予告動画-NHK

2010年09月30日21時09分ドラマ

サン暗殺計画の黒幕が貞純王妃と判明したのにも関わらず、彼女をふびんに思う英祖は王妃の関与を不問に付し、本件を事故として処理してしまった。31話ではサンのやり場のない怒りと悲しみを、32話ではソンヨンとの突然の別れを描いている。

31話での一番の見どころは、清廉潔白でいつも凛としているサンが自棄酒を飲むシーンが、32話では、ソンヨンが清国へ旅立つ前夜、夜市でサンとはしゃぐ姿が一番の見どころとなっている。


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【31話】
英祖が貞純(チョンスン)へ下した決定に傷ついたサンはひとりで宮中を抜け出し、父・思悼世子の墓へと馬を走らせた。サンはここで無念の涙を流しながら、米びつに閉じ込められた父の最期の言葉を思い出していた。その言葉は今のサンに悲しいくらいぴったり。いったいどんな言葉だったか、ドラマで確認しよう。
宮中ではサンが行方不明となったことで大騒ぎするなか、一発でサンの居所を見つけた内侍府尚洗のナム・サチョに、主従関係以上の心のつながりが見て取れた。
そして、なかなか立ち直れないサンのためにサチョがテスとソンヨンを呼びに行っている間に、面白いシーンが見られる。酒店の女主人が男前の客=サンにちょっかいを出してきたのだ。なんとサンの胸に手を入れたりして部屋に誘うとする。テスたちが駆けつけてサンの正体がわかった時のみんなの反応が傑作だ。結局その夜サンは、へべれけになってテスに負ぶわれて宮中に戻った。

このことを知ったキム尚宮は、ヒョイにソンヨンを追い払うように進言するが、ヒョイは、ソンヨンが夫のサンを慰めてくれるならありがたいことだと取り合わない。しかし、ヒョイの本心は、サンが自分にも甘えて弱みを見せて欲しいと思っていたのだ。31話では、ヒョイの切ない思いも描かれている。
いくらソンヨンを悪く言っても取り合わないヒョイに業を煮やしたキム尚宮は、とうとうサンの母恵嬪に告げ口する。キム尚宮としてはちょいと懲らしめたかっただけかも知れないが、これが大変な悲劇を招いてしまう。

一方、貞純王妃が公に処罰されることはないものの、中宮殿から出ずに一生死人のように暮らすよう英祖に命じられたことを知った和緩(ファワン)は、ついに自分にチャンスが巡ってきたとほくそ笑んだ。和緩は、今回の一件で、これまでの全ての謀反を貞純王妃に押し付け、改めて養子のチョン・フギョムを王位につけるための行動を起こそうと企むのだ。そして、和緩が開いた会合で貞純に門前払いを食らわすという荒業までやってしまう。このときの貞純の悔しがる表情をお見逃しなく。

【32話】
失意の底からやっと抜け出したサンは、人材を平等に登用する政策や、清国との交易問題解決のために特別使節団を送ることにするなど積極的に動き出した。その一方で、反世孫派の調査は続行中であることをチェ・ソクチュに告げ、自ら老論派を解体しろと迫っていた。

さて、前回のキム尚宮の告げ口とサンの清国への使節団派遣が、32話で、サンとソンヨンに突然の別れを招いてしまう。

恵嬪はソンヨンを呼びつけサンとの関係を厳しく追及し、ソンヨンをかばうヒョイまで激しくしかりつけた。このときばかりは恵嬪もまさに「チャングムの誓い」のチェ尚宮だ。やはりキョン・ミリは“キツイ女”がお似合いだ。「イ・サン」では「チャングム」に出演した俳優がたくさん登場するが、イ・ビョンフン監督はキャスティングにも遊び心を忘れない。チャングムでを演じた俳優は今回はに、またはその逆も。その一番良い例が貞純王妃とこの恵嬪だろう。貞純を演じたキム・ヨジンは「チャングム」では主人公を助ける正義の女医を演じたが、今作では主人公の暗殺を目論む悪の黒幕。「チャングム」では主人公を徹底的に痛めつけたチェ尚宮を演じたキョン・ミリが、今作では主人公の身を案じる良妻賢母の恵嬪を演じる。しかし、さすがのイ監督もキョン・ミリ演じる“キツイ女”が惜しいと見えたのか、こんなところでみせてくれたようだ。

恵嬪は厳重注意だけでは収まらず、サンにソンヨンを近づけないために、とんでもないことを考える。それが、サンが考えた清国へ送る特別使節団だ。恵嬪はソンヨンを使節団と一緒に清国へ派遣し、絵の勉強をさせることにする。行けば、5年から10年はかかるという長期の課程だ。絵の勉強と言いながらこれは実質的な追放と同じだ。
サンのためにもこれが一番、という恵嬪の言葉に頷くしかなかったソンヨンが涙を流しているところにサンが通りかかった。このときヒョイはソンヨンの清国行きを取りやめるよう恵嬪に頼みに行こうとするが、途中でサンとソンヨンのツーショットを見て何も出来なくなってしまった。さて、ヒョイが目撃したのはどんな場面なのか?これはドラマで確認しよう。

さて、ソンヨンの清国行きを知らないサンは、ソンヨンの涙がどうにも気になり、その夜、図画署に出向き、ソンヨンを市中に連れ出し夜市ではしゃいだ。出会った頃のように「ソンヨナ~」「サナ~」と呼び合う二人はまるで付き合い始めた恋人同士。その後、サンとはぐれて引ったくりに遭うソンヨンが足を痛めるシーンなんて、まさに胸キュンものだ。

しかし、楽しい時間は瞬く間に過ぎ、翌日ソンヨンは使節団と一緒に清国へ旅立った。その事実を知ったサンは、何も手につかない自分に驚いていた。そして矢も立てず馬を走らせていた。

今回、恵嬪は大きな失敗をしてしまった。ソンヨンをサンから引き離したつもりが、この一件で、サンの心の奥底で本人に気づかれずに育っていたソンヨンへの恋心を本人に悟らせてしまった。サンはソンヨンが自分にとって友人以上の存在だと言うことに気づいてしまった…。

サンとソンヨンの夜市での楽しげな様子、別れの切ない様子など見どころいっぱいの「イ・サン」は、10月1日(金)よる10時からNHKBShiで放送。

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