“王佐の才”が生んだ二人の息子たち!「鉄の王 キム・スロ」第2話のあらすじと見どころ
船の難破でクヤ国(狗邪国)に流れ着いたチョンギョンは、行方不明となった我が子をあきらめ、イビガ(天君)のプロポーズを受ける。この回では、いわくつきの人物がいろいろな形で出会うのでお見落としのないように。
【第2話の見どころ】
最初の見どころは、チョンギョンが我が子とも知らず鍛冶長チョバンの息子を抱かせてもらう場面。イビガに促され、チョンギョがその子を返したとたん、赤ん坊が泣き出す。もちろん演出だが、実際に赤ん坊は胎内で母の匂い、話し声などを覚えているらしい。だからこそこうしたシーンは実際にもよくあるのだろう。
その後チョンギョンは元気な男児を産み、イジンアシ(イジナシ)と名付けクヤ国の王に育てる決意をする。なんといってもチョンギョンは「王佐の才」といって王を産むと予言されている女性。もっとも「王佐の才」とは、本来「王を補佐する才能という意味のはず。三国志などでこの言葉がたびたび使われている。まあ、女性だから王を助ける子を産むということで納得しておこう。
13年後、イジンアシと鍛冶長チョバンの息子になっていたスロは成長し、ともに鍛冶場で技術を磨いている。当時“鉄”は国の財産。よって、身分家柄のはっきりしないものは鉄に携わる仕事につけない。ところが身元のはっきりしないソク・タレ(クソッタレではない)が、製鉄技術を学びたい一身で鍛冶場に忍び込む。ところでこの人物は、成人してスロの強力なライバルになるのだが、実は後の新羅の王となる人物。[ドラマの年表(神話~三国時代編)]で確認しよう。新羅4代王脱解(タルヘ)のことだ。
かれは、赤ん坊のとき、籠に入れられて海に流れ着き、医術に長けた心の温かい女性アジンウィソンに実子のように育てられたのである。かわいがっていたスロとどのように敵対していくのかも見どころのひとつだ。
(C) MBC 2010 All Rights Reserved(アジンアシ、スロ)さて、イジンアシは何かと自分の上を行くスロが気になって仕方がない。ことごとくスロを敵視する。ドラマ中盤で、アジンアシが両親の見ている前でスロに恥をかかせようとスロを乗馬に誘うシーンがあるのでお見逃しなく。
一方、王のいないクヤ国で9つの部族長は、“一番王に近い人物“としてイビガがいるのが気に入らない。特に神鬼村の長、シングィ干の息子が敵対心をむき出しにしていた。そんな時、シングィ干が亡くなり葬礼の儀式が執り行われる。さまざまな副葬品が収められた後、生前仕えて来た護衛武士や奴婢などが人身御供として死を賜る。(ちっともありがたくないが・・・)。「三国志」には、日本でも邪馬台国の女王卑弥呼が死去したとき100余人の奴婢が殉葬されたとある。
また、劇中、殉葬させられる者の頭に白い羽をつけるが、「白羽の矢がたつ」とは、今の用法とは違って殉死する者に選ばれたというありがたくない言葉だ。
(C) MBC 2010 All Rights Reserved(ヨイ)ドラマに戻って…、人々はこの風習をおかしいと思いながらも、誰も声を大にして言うものはいない。そんなとき、少女の白羽が風に飛ばされスロの足元に落ちた。次々と殉死する中、少女の奴婢が大粒の涙を流して「死にたくない」と叫ぶ。さあ、スロはこの後、どういう行動に出るのか…ドラマラストで確認できる。
【作品詳細】【「鉄の王 キム・スロ」を2倍楽しむ】
※「キム・スロ」韓国公式サイト(話題の1分動画視聴)
※BSフジ「鉄の王 キム・スロ」番組サイト
(放送は19日より毎週火曜日夜7時~55分まで。再放送は木曜朝10時~55分)
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また、ここに紹介したのは、あくまでもドラマを楽しむための歴史紹介です。事実と異なる部分もあることをご了解ください。