「幻の王女 チャミョンゴ」ドラマ舞台背景の高句麗と楽浪国を知る!番組関連動画公開中
ドラマの舞台となった高句麗と楽浪-高句麗については、「朱蒙」「太王四神記」などの作品を通して日本でも知られることが多いが、楽浪については、これまでドラマのメイン舞台に描かれることもなく歴史のベールに包まれていた。
■大武神王の頃の高句麗
朱蒙が建国し、その後を瑠璃(ユリ)王が引き継いだ高句麗は、「風の国」の主人公として描かれた無恤(ムヒュル)が大武神王となった時代に積極的にその領土を拡大した。ソン・イルグクが演じたムヒュルは、随分と人間味豊かな好人物として描かれているが、実際には、野心溢れる冷徹な王として知られている。そういう意味では、「幻の女王 チャミョンゴ」に描かれたキャラクターの方が、実像に近いかもしれない。
大武神王は、高句麗の王としては歴史上唯一、神王の称号を受けた王で、27年間在位した期間に、扶余をはじめ、楽浪国など広範囲にわたって領土を拡大した。この背景には、「幻の王女」にもあるように、元々の領土の貧しさがあった。高句麗を建国した卒本地方は今の中国東北部(満州)の遼寧省。山岳地帯で要塞としては最適だったが、耕作地としては不向きで食料確保に苦労して、領土に比べ人口も少なかった。ペ・ヨンジュンが演じた19代王・広開土王(タムドク)を好戦的な人物と見る向きもあるが、民を養うためには、高句麗はより豊かな平地を求めて近隣国家、特に気候が豊かで平地の多い南部に攻め入るしかなかったのだ。そこで狙われたのが、楽浪国だった。
高句麗についてもっと知りたい方は、韓ドラここが知りたい![歴史ドラマを楽しむ]のドラマで知る韓国の歴史とその他の史劇[朝鮮王朝以前]及びNHKを唸らせた太王四神記を参考にしてください。
■高句麗に狙われた楽浪国
韓国の歴史の英雄伝で必ずと言っていいほど登場する言葉に“古朝鮮”という名前がある。この古朝鮮こそは、BC2333年に檀君王によって、現在の韓半島と中国の一部までを含む強国。檀君王は、神話の時代に桓雄(ファヌン)と熊族の娘セオの間に生まれた子供である。ファヌンは、「太王四神記」の第1話でペ・ヨンジュンが演じた白髪の人物。半島のルーツはこの檀君にあるとされており、高句麗だけでなく、新羅も、百済も、ドラマの楽浪も韓民族すべてのルーツである。
楽浪は、BC108年に漢の侵入により滅ぼされた古朝鮮の地に設置された漢王朝の植民地であった。漢王朝は、“漢四郡”と呼んだ楽浪郡、真番郡、臨屯軍、玄菟郡を足がかりに朝鮮半島の支配に乗り出した。その中心となったのが楽浪だった。この中の玄菟郡の玄菟城(ヒョントソン)は「朱蒙」でも度々登場しているので、覚えている方も多いのではないだろうか。
楽浪郡は、中華文明と朝鮮とを繋ぐ重要拠点として文化も栄え、人口も40万と記録されており、大国の高句麗よりよほど豊かだった。しかし、多くの朝鮮族は、漢王朝の支配から抜け出ることを強く望んでいた。その結果チェ・リとワン・ゲンによるクーデターが起きたのだ。
高麗時代までは「古朝鮮の復興」こそが、民の期待を背負った英雄たちの強い願いであり夢でもあった。
高麗時代に関しては「千秋太后」を2倍楽しむを参考にしてください。
「幻の王女 チャミョンゴ」オフィシャルサイト[予告動画]
BSフジ番組サイト (2011年4月17日より放送)
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