実証言と現地ロケで綴った映画「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」予告動画公開中!

2010年11月07日18時39分映画
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TBSドラマ「99年の愛」で、SMAPの草なぎ剛が演じた主人公、平松一郎が入隊した戦闘部隊が「442日系部隊」だ。第2次世界大戦下、アメリカ史上最強の陸軍として戦ったのは、実は、アメリカで差別に苦しんだ日系移民だった。兵士たちの最後の証言と現地の取材で綴ったドキュメンタリー「442日系部隊」が、11月13日より新宿K's Cinema ほかで都内独占ロードーショー公開される。

昭和の前の時代、大正時代、日本で生活ができない貧しい農家の人々は、アメリカで自分の土地を持とうという夢を抱いてアメリカに渡った。日本人の勤勉な気質で、彼らは必死で働いたが、そうした日本人気質がアメリカで快く思われず、排日感情が高まった。
第2次世界大戦の勃発で、排日感情はますます高まり、1942年日系人は収容所に送られた。ここで、アメリカに忠誠心があるとされた日系人たちが送られたのが「第442連隊戦闘団」、映画になった「442部隊」である。ナビコンでも特集したTBSドラマ「99年の愛」では、第3話、4話でこの部隊のことについて触れている。

第二次大戦時に最強の陸軍と言われたアメリカ陸軍442連隊は、日系人二世で編成された部隊だったのだ。父母の祖国・日本父母の祖国・日本と戦う苦悩を抱えながら、アメリカの中で人種差別と戦い、ヨーロッパ戦線ではファシズムと戦った伝説の兵士たちの部隊なのだ。
彼らはアメリカ軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として、歴史に凛然と輝く。戦場での合言葉は 「ゴーフォーブローク!(当たって砕けろ!)」だった。

442映画「442部隊」は、日系アメリカ人として、星条旗を背負って戦う自尊心と愛国心、そして二つの祖国―日本とアメリカとの間で揺れる心の葛藤を描いた問題作であり、当時夢を抱いて異国の地を踏んだ、日系移民たちの個人史でもある。
現在、元兵士たちは90代を過ぎる高齢になり、当事者たちによる貴重な証言はこれが最後になるかもしれない。
監督は、アメリカ在住のすずきじゅんいち。すずき監督は、本作を日本人にこそ見てほしい作品と紹介している。
本作は、昨年公開作品「東洋宮武が覗いた時代」に次ぐ、日系人史ドキュメンタリー第2弾にして、最高作の呼び声も高く、2010年マウイ・フィルム・フェスティバル<観客特別賞>を受賞した。7月末ロサンゼルスでの公開以来驚異的な動員数を記録し、現在も全米各地で上映が続いている。

日本では、11月13日(土)、新宿K's cinema などで都内独占ロードショー公開される。
予告動画は、映画公式サイトで日本語と英語とを切り替えて視聴できる。

映画「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」公式サイト
※参考:TBSドラマ「99年の愛」のナビコンの記事