終戦を迎えた平松家の決断!戦死した一郎が残したものとは?「99年の愛」全話見逃し配信開始!-TBS
最終回の第5話は、アメリカで終戦を迎えた平松家の決断、日本にいるしづとさちのその後を描いている。TBSオンデマンドでは第5話の見逃し配信を開始した。
■最終回、第5話のあらすじ
長吉は、しづのいる広島に新型爆弾が投下されたことをニュースで知り、娘の無事を祈りながらも、それでも日本が持ちこたえてくれると信じていた。ところが、天皇の玉音放送を耳にしてすべてが終わったことを悟る。昭和20年、1945年8月のことだった。
いよいよ平松家に決断のときが迫った。日本へ帰るべきか、屈辱を受けながらアメリカで生きていくか…。しのぶ(仲間由紀恵)と次郎(松山ケンイチ)は、四四二戦闘連隊(442日系部隊)で死んでいった一郎の死を無駄にしないためにもアメリカに残ることを決意する。娘たちの安否を心配する長吉ととも(泉ピン子)には、日本に帰ることを勧める。しかし、長吉は日本に帰る前に自らの命を絶ってしまった。
長吉の亡くなった日に、一郎と同じく忠誠登録のイエスと書いて軍隊にはいった小宮弘(中尾明慶)から、平松家へ一通の手紙が届いた。そこには、沖縄へ赴任した弘が、沖縄で偶然、さちと出会ったことが記されていた。
弘は親類とはぐれて一人ぼっちのさちを気遣い、しづのいる広島へさちを連れて行ったのだが、そこで二人は焼け野原の広島を目の当たりにする。さちは弘の援助でやっとの思いでしづの入院している病院を捜し求める。さちは静を連れて空襲の無かった地を求め京都へと向かった。
親切な町医者夫妻に助けられ、どうにか生きる術を見つけたさちは、しづと一緒に上京しようとした矢先、一向に病状のよくならないしづは亡くなってしまった。めぐり合って2年後のことだった。
一方、アメリカでは終戦後3ヶ月が過ぎ、日系人は立ち退きを強要される。山岸(大泉洋)の提案でシアトルのお寺で暮らすことにした平松家に、一郎が所属した四四二戦闘連隊の凱旋パレードがワシントンで行われることを知らされる。日系人だけで編成された四四二戦闘連隊は、父母の祖国・日本父母の祖国・日本と戦う苦悩を抱えながらも、 「ゴーフォーブローク!(当たって砕けろ!)」の精神で、アメリカ史上最強の陸軍として大きな戦歴を残したのだ。ともとしのぶ、次郎は、ワシントンへ行くことを決めるのだった。パレードで一郎の遺影を抱く人物から、ともは一郎の戦地での活躍ぶりを聞かされる。
一郎の死は、アメリカ軍だけでなく残された平松家の家族にも生きる希望を与えてくれた。4年前、長吉の土地を奪うように買い叩いたジェームズから連絡があり、農場を返したいと申し出てきたのだ。テキサス出身のジェームズは、四四二戦闘連隊の活躍やその部隊に一郎が所属していたことを知り、平松家にした過去の行為に謝罪し、昔のように農場を盛り立ててほしいというのだった。
14年後、四四二戦闘連隊出身の日系人のダニエル井上がアメリカ下院議員に当選したというニュースが流れる。やっと日本人もアメリカ人と肩を並べられるようになったと、晴れやかな表情を見せるともだったが、それからほどなく、心筋梗塞で倒れて帰らぬ人となった。長吉に嫁いで39年が過ぎていた。
物語は第1話の現在、2010年8月に戻る。次郎(上條恒彦)としのぶ(八千草薫)は、一郎の息子・ケン(佐藤旭)がシェフを務めるレストランにさち(岸惠子)たちを招待する。最後に残った平松家の家族だ。アメリカと日本、それぞれの地で懸命に生きてきた平松家。家族とアメリカに悲しい想いを抱いて生きてきたさちは、長吉、とも、一郎、しのぶ、次郎たちの苦労を知ることで、そのわだかまりも解けた。そして、シアトルで眠る長吉、とも、一郎ら平松家の墓前で次郎としのぶに再会を約束し、平松家の家族の愛の絆がつながった。
■日系人たちの現在
1988年8月10日、ロナルド・レーガン大統領は1988年市民自由法に署名し、公式謝罪と12万人を監禁した第二次世界大戦強制収容所の存命者全員への、2万ドルの支払いを承認した。この法案成立は、大きな論争も巻き起こした1970年から始まった賠償金運動の総決算でもあった。(番組サイト「スペシャルコンテンツ」より)
442日系部隊の元兵士映画「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」また、一郎が犠牲となった第二次大戦では、日系人だけで編成された四四二戦闘連隊(442日系部隊)が、今ではアメリカ軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として、歴史に凛然と輝いている。元兵士たちも90代を過ぎる高齢となった。アメリカに住む映画監督すずきじゅんいちは、「当事者たちによる貴重な証言はこれが最後になるかもしれない」と、考え、日系人史としての映画「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」を製作した。すでにアメリカでは上映され、驚異的な観客動員数を記録している。この映画が、日本でも13日(土)から公開される。ドラマ「99年の愛」のサイドストーリーととも捉えられる映画である。ナビコンでも詳しく紹介しているので、ぜひ、一読されたい。
映画「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」、ナビコン紹介記事
TBSオンデマンドでは「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」全話の見逃し配信をしている。視聴価格は各話420円。
TBSの番組公式サイトには見どころ動画が公開されている。
TBS「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」
TBSオンデマンド「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」
★ナビコンでは、各回の見どころとあらすじ、TBSオンデマンドでの見逃し配信情報を、2倍楽しむのコーナーで紹介しています。