敵の最期と新たな変革のスタート!「イ・サン」第47-48話見どころと予告動画-NHK

2010年11月26日03時00分ドラマ

刺客とサンとの壮絶な戦いに決着がつき、暗殺計画は失敗に終わった!暗殺計画に関わったすべての重臣たちが捕らえられ、貞純(チョンスン)大妃にも逮捕状が出された。
ところが翌日、貞純が毒を飲んで倒れているのが発見された…。

47話では政敵たちの処刑の件が、48話ではテスたちの昇進に関する四方山話が見どころとなっている。

【第47話】
サンは、逮捕した政敵の処刑を断行した。そしていよいよチョン・フギョム、和緩(ファワン)、ホン・イナン、貞純大妃に対する処罰を言い渡す日が迫る。ホン・グギョンたちは貞純の自殺未遂がサンの裁きの妨げになるのではと心配していた。その心配を現実にしたのは、サンの母方の祖父ホン・ボンハンだった。彼は、弟ホン・イナンを見捨てることができず、助けるために貞純の自殺未遂を利用しようとした。さあ、いったい何をたくらんだのか…。

窮地に立たされたサンは重臣たちを集め緊急会議を開き、予定通り処刑を続行すると宣言する。それでも、重臣たちは強硬に反対する。そんな時、ある人物が現れその場を収拾する。さて、誰がどんな方法で収拾したのか?ドラマで確認しよう。結果、貞純だけが処罰を免れ、その他の重臣たちは、一端流刑地に送られ、その後、和緩を除く全員に毒殺刑が執行されることに決まった。それぞれのキャラクターにぴったりの死の演出をお見逃しなく。特にお勧めしたいのはチョン・フギョム。刑の執行に当たったホン・グギョンと、まるで長年の友のように酒を飲み交わすシーンが実に良い。フギョムの憑き物が落ちたようなさっぱりした表情と、台詞に注目。強敵だったチョン・フギョムの見事な散り際をお見逃しなく。

イ・ビョンフン監督が、女性を美しく描くとは何度も紹介したが、監督は光や自然をうまく使って美しい画面を作り出すのも実にうまい。流刑地でもぜひお勧めしたシーンが2つある。まずひとつは、流刑地に着いた和緩がしゃがみこんでさめざめと泣くシーン。衛兵たちの赤い衣装に囲まれた、和緩の丸く広がる白いチマ(スカート)が大輪の花のように美しい。
もうひとつは、フギョムが魚釣りから戻るシーン。バックが夕焼けのオレンジ色に染まりフギョムを影絵のように写す場面が一瞬現れるのでお見逃しなく。
どちらも、切り取ってそのまま額縁に飾ってもいいくらい美しい。

そういえば、ドラマの中盤でヒョイが、ソンヨンと話すシーンがある。ここでヒョイが気になる台詞を言うのでお聞き逃しのないように。

さて、事件の後始末が終わり、活躍した臣下たちに昇進の発表がされる。果たして命を賭して尽くしたテス、ジャンボ、ソッキの3人はどれくらいの昇進となったのだろう。

【第48話】
サンは大々的な改革に着手し始めた。ホン・グギョンもまたサンの護衛を強化する必要性を強く感じ、王直属の護衛部隊、宿衛所(スギソ)の設立を計画する。しかしサンは、警備強化の提案には同意するが、ホン・グギョンの人選は気に入らないとはね返す。このころ、サンは改革に関して徹底的に秘密裏に事を進めており、テスたちはもちろんホン・グギョンにさえ何も語らずにいた。そんなサンの態度に、グギョンたちも少しずつピリピリし始める。肝心のサンは、そんなグギョンやテスたちの様子を面白そうに見ている。まったくいたずら好きの王様だ。

それからまもなくして宿衛所の創設が公布され、その最高責任者にグギョンが抜擢される。持平の正五品から宿衛大将の正三品と異例の昇進である。(詳しくは朝鮮王朝の豆知識を参照)今なお政敵である老論派の重臣たちは大いに慌てた。一方、おさまらないのはテスたちだった。グギョンまでが、腹心の部下を自認する自分たちを無視する態度に出たことに、怒り心頭!特に血の気の多いジャンボの怒りがすさまじい。彼のこんな性格をよーく覚えておこう。
ところが、3人にも異例の昇進の宣旨が下る。さて、3人に下された異例の昇進とは…?
喜ぶテスは、3人に昇進を伝える。一人目はサンチュ(叔父)のパク・テス。二人目は図画署のイ画員。そして三人目にやっとソンヨン。どれも人の良いテスの素敵な様子が見て取れるのでお見逃しなく。

さて、サンがやろうとしていた大改革が48話の最後でやっと明かされる。これには、せっかく登用されたにも関わらず、雑用しか任されない南人派や、サンが世孫だったころ知り合ったある人物が大きく関わってくる。さあ、いったいサンは誰と何をやろうとしているのか?
(南人派については、(3)の後半および党派の歴史を参考に)

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