【1月新番組】新年から火サスはNHK!「相棒」脚本家の京都サスペンスドラマ「フェイク」放送!予告動画

2010年12月30日16時00分ドラマ
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NHKの“ドラマ10”が面白い!“金妻、月9、水10”といった民放各社で放送してきたロマンスや不倫を描いた作品が、昨年、同枠で相次いで放送され、来年1月4日からはなんと“火サス”のような1話完結型のサスペンスミステリードラマ「フェイク 京都美術事件絵巻」が始まる。番組サイトには予告動画が公開されている。

前述の“金妻(TBS)、月9(フジ)、水10(日テレ)”と呼ばれるドラマ枠は、テレビドラマ全盛期の1980年台後半から始まり、それぞれ不倫、純愛、ヒューマンドラマなどの路線で一斉を風靡した民放のドラマ枠だ。

一方、NHKの“ドラマ10”といえば、ドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の後続番組として始まったドラマ枠で、現在NHKでゴールデン・プライムタイム(夕方7時~11時)に放送される唯一の現代劇の枠である。同枠は女性を意識してスタートさせた番組だが、そこはNHKらしく硬派な作品が目立っていた。しかし、昨年にあたりからどうも様子が違ってきた。観月ありさや上戸彩といった民放ドラマの常連女優を主人公に起用したり、ナビコンでも紹介した秋冬ドラマの「セカンドバージン」では、“金妻”のような不倫をテーマした作品を鈴木京香と深田恭子という豪華女優の出演で、大いに話題をさらった。そして2011年からは、財前直見で京都を舞台にした、サスペンスドラマ「フェイク 京都美術事件絵巻」が始まる。“火曜日、京都、事件、謎解き”と来ればこれこそかつての“火曜サスペンス”!

“火サス”と言えば日本テレビのドラマ枠だったが、○曜日に放送される謎解きの2時間サスペンスドラマの代表格。1980年から2000年の初め頃まで民放各社でミステリーサスペンス専門の番組が放送された。“火サス”からは「松本清張シリーズ」「浅見光彦ミステリー」「女検事・霧夕子」などの人気シリーズが誕生したが、その中でも「京都○○シリーズ」は大いに人気を博した。曜日もタイトルも気になる。

しかしそこはNHK、物語のテーマを“美”と“人間”の裏表に設定し、国宝級の美術品なども登場させ、日本の伝統が息づく千年の古都・京都で、美術品の真贋を通して美術にまつわる人間模様の様々な機微を丁寧に描く。番組サイトでは「フェイクの壷」というコーナーで、番組に関連した美術品のひとくちメモも紹介する。これもNHKの「美の壷」を意識したようで、スタッフの密かな遊び心が感じられる。ドラマ10枠では初めての1回完結のミステリードラマ仕立てにしたのも、新たなるチャレンジ精神が見て取れる。

ヒロインの浦沢右(ゆう)は普段はマイペースの大学非常勤講師だが、ひとたび美術品を前にすると、どんな美術品も正確な価値を見出す目利きの力を持っている。この右に扮するのが財前直見。そして右を事件に巻き込んで行くキーパーソンの、京都府警三条署刑事課警部補・白石亜子に南野陽子、亜子の上司で京都府警三条署刑事課長の真野琢磨に佐野史郎が扮する。
南野はナンノと呼ばれた80年代のアイドルで、佐野は“火サス”をはじめ民放のドラマの常連。主演の財前も“火サス”や「お水の花道」という大ヒットドラマに主演している。ドラマ全盛期を知っているファンにとってはなんとも魅力的なキャスティングだ。

もちろんNHKのゴールデン・プライムタイム唯一の現代劇ということで、かつての民放ドラマの後を引き継ぐだけではない。さまざまな事件や人間関係に揺さぶられるストーリーを、「相棒」の岩下悠子が鋭く描いていく。キャスト、スタッフ、シナリオと、今度はNHKがどんなチャレンジをしてくるのか、初回の放送が待ち遠しい。ドラマ「フェイク 京都美術事件絵巻」は、1月4日から毎週火曜日夜10時から放送、予告動画は「次回予告」で見ることができる。

NHK「フェイク 京都美術事件絵巻」予告動画

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