人の命の値段…スロ、奴隷解放を果たせるか!「鉄の王キム・スロ」第15話あらすじと見どころ-BSフジ

2011年01月31日14時57分ドラマ
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テガン(シン・グィガン、神鬼干)がスロをおびき出すためにやった残忍な手口とは、ホ・ジャンサンを浜辺の波打ち際に首から下まで生き埋めにすることだった。もちろん、スロは助けに行こうとするが、無謀だと思ったトゥクソンに気絶させられる。
父を見殺しにしてヌク島に戻ることになったファンオクは傷つき放心状態。仕方ないとはいえ、スロは生涯返せない借りをファンオクに作ったことになる。そんなファンオクが、スロに頼みごとをするシーンがある。頼みを断りながらもスロのやさしい態度は、ファンオクのスロへの想いをいっそう強めた。

スロはファンオクの助けで船造りに成功し、指導者としての風格を身に付ける。そんなスロの様子を端的に表現しているのが、奴隷たちに仕事の割り振りをする場面だ。技術のあるものないものすべてに目を配り、適材適所の人材登用をやってのける。これには、当初彼に敵対していた監督官も、スロを認めざるを得なかった。

ところで、「鉄の王」は歴史ドラマだが、残存する資料が少ないことを逆手に、史実に縛られることなく自由に物語を膨らませている。ちょっとした演出にも歴史ドラマらしからぬシーンを盛り込んでいる。船の完成を祝う潜水式の場面で見られるスロの胴上げや、トゥクソンがスロにウィンクするシーン。胴上げの歴史は日本では江戸時代とも言われており、ドラマの舞台にはそうした喜びの表現があったどうか定かではない。しかし、これまで目的を持って働いたことのない奴隷たちが、初めて自分の意思で働き、スロや仲間たちと目的を達成した“喜び”の表現方法としては最も効果的な演出だろう。ウィンクについては、「イ・サン」でテス役のイ・ジョンスがアドリブではじめ、主役のイ・ソジンも使って話題になった。(「イ・サン」第15話で紹介)このごろ歴史ドラマでも見られる演出だ。

ドラマに戻って…。この後、居並ぶ各国の商人たちに貿易商人ソンドがスロを紹介する場面をお見逃しなく。“人の命の値段”についての演説は、そのまま、奴隷解放の宣言でもあった。ソンドとの一つ目の約束を無事果たしたスロは二つ目の約束に取り掛かった。

そのころチャンソ谷では、鍛冶長のイルソを迎え製鉄炉が完成してチョンギョンたちは喜びに湧いていた。一方、イルソの消えたクヤ国では、ついに製鉄炉の火が消え、部族長たちのシングィガンへの不満が高まっていた。ソク・タレはついにチョンギョンに乗り換える決心を固め、部族長たちと反乱を企てようとしていた。もちろんタレの裏切りを指をくわえて見ているテガンではない。またしても残酷な手口で部族長たちを制裁した。また、ヌク島で勢力を広げているスロ封じのためにもテガンは卑怯な手を考える。スロが一番悲しむ手口だ。果たしてその手口とは?

指導者としての力量を発揮しだしたスロの活躍は、2月1日(火)夜7時からBSフジで放送する第15話で見ることができる。

kandoratop【作品詳細】【「鉄の王 キム・スロ」を2倍楽しむ】

「キム・スロ」韓国公式サイト(話題の1分動画視聴)
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また、ここに紹介したのは、あくまでもドラマを楽しむための歴史紹介です。事実と異なる部分もあることをご了解ください。