韓国アニメで日本にエール!東京・大阪・名古屋で「コリア・アニメーション」祭開催、過去の作品動画公開

2011年03月25日12時30分アニメ
(C) 2011 KIAFA

毎年、春恒例の「花開くコリア・アニメーション」が、2011年の今年も東京・大阪・名古屋の三大都市で始まる!これは、韓国のインディーズ・アニメーションを紹介するミニ映画祭、公式サイトでは、過去に上映されたアニメ動画が公開されている。

「花開くコリア・アニメーション」では、韓国のインディーズ・アニメ専門映画祭「インディ・アニフェスト」に応募された作品の中から、最新の優秀作を一挙に30本を紹介する。CGから伝統技法、ストップモーションまで幅広い技法、また社会問題からコメディー、心理劇までさまざまなテーマに挑戦した、韓国作家たちの多彩な作品世界を観ることができる。

東京、大阪、名古屋の各会場ではそれぞれ趣向を凝らした企画も用意されている。
東京会場では、「インディ・アニフェスト2010」一般部門優秀賞を受賞した上映作『Eating』のチャン・スンウク監督を招き、世界的に注目を集める若手アニメーション作家の一人、水江未来氏とのトークを開催する。日韓のインディーズ・アニメーション事情、創作の源泉といった話しが聞ける、貴重なひと時となりそうだ、。
東京・名古屋会場では、韓国内で自主制作から大手配給会社によって劇場公開を実現した話題の長編『ロマンはない』も上映する。名古屋上映では、共同監督を務めたホン・ウンジ、スギョン両氏も来日し、企画から劇場公開にいたるまでの過程を語ってくれる。
大阪会場では、日本でも公開されながら長らく「幻の作品」といわれてきた、韓国初の長編劇場用アニメ『少年勇者ギルドン』(1967年)を上映いたします。韓国アニメーションの父といわれる、同作のシン・ドンホン監督を招き、韓国アニメーション草創期の貴重なお話を聞く。

『少年勇者ギルドン』は、ナビコンの2倍シリーズ「快刀ホン・ギルドン」主人公の、あの、“ホン・ギルドン”のアニメ。ホン・ギルドンについては、こちらで詳しく紹介。
1967年に制作された韓国初の劇場版長編アニメーションで、韓国ではオリジナルフィルムが消失していて幻の作品といわれていたもの。
最近、日本に残ってた吹き替え版の16mmフィルムをアニメーション評論家で、インディ・アニフェストのプログラマーでもあるキム・ジュニャン氏が発見し、日本語版をベースに韓国語版が新たに復元され韓国内で2008年から復活上映している。


各会場の「花開くコリア・アニメーション2011」巡回スケジュールは、次のとおり。
●東京会場 日程:4月16日(土)、17日(日)2日間
 会場:アップリンク・ファクトリー(東京都渋谷区)
 料金:1プログラム(座談会)1,200円
 (UPLINKホームページにてメール予約の場合1,000円)
 1回券1,200円、3回券3,300円、パスポート4,000円
●大阪会場 日程:4月23日(土)~28日(木)6日間
 会場:PLANET+1(大阪市北区)
 料金:一般1回券800円、会員/学生500円
 パスポート:一般2000円、会員/学生1500円
 特別上映「少年勇者ギルドン」1000円
 (*23日特別上映+トークのみ1500円)
●名古屋会場 日程:5月14日(土)、15日(日)2日間
 会場:愛知芸術文化センター 12階 アートスペースE、F(名古屋市東区)
 料金:1プログラム 1,000円、パスポート 3,000円 ※ 当日券のみ


「花開くコリア・アニメーション」は、韓国インディペンデント・アニメーション協会やシネマコリア(名古屋)などの共催で開催されるが、主催者側としては、東北関東大震災を受け、中止・延期も含めて様々な可能性を検討してきたようだ。しかし、「花開くコリア・アニメーションを開催することで、韓国から日本に対してエールを送ろう!」という趣旨の下、開催と決定したという。
今回の日本の震災に対して、世界中から多くの善意が届いた。その中でもいち早く声をあげたのは、韓国の芸能界だ。ドラマ、映画、K-POPなどから自然発生した国境を越えた日韓の絆だ。こうした絆が、「花開くコリア・アニメーション」の発展で、これまで韓流に興味のなかった人々にも広がるかもしれない。祭りの大成功を期待したい。

過去に上映されたアニメ動画は、公式サイトの「trailer」で視聴できる。

「花開くコリア・アニメーション」公式サイト
trailerページ