龍馬暗殺に向けて進む時間、そして野風の命…ドラマ「仁‐JIN- 完結篇」第6話あらすじと第7話みどころ-TBS

2011年05月27日11時28分ドラマ

5月29日、TBS系で放送のドラマ「仁‐JIN-」は第7話を放送、予告動画が公開されている。坂本龍馬(内野聖陽)と決裂したまま長崎から江戸へ戻った南方仁(大沢たかお)の元に、お上から龍馬を探る名目で咲(綾瀬はるか)の兄・恭太郎(小出恵介)が度々訪れていた。龍馬を取り巻く情勢はいよいよ厳しく、仁は何とかして龍馬暗殺の具体的な時期を思い出そうとするのだが、また激しい頭痛によって思考を中断させられてしまう。一方、国際結婚を決めた野風から婚礼の宴に招待されて仁と咲は横浜へ向かったのだが…

第6話あらすじ
1988年6月。仁はペニシリンの普及を積極的に進めるため、各地で製造方法の講義を行い活発に活動を続けていた。そんな折、松本良順から長崎でのペニシリンの講義を依頼され、同地の亀山社中で立ち働く龍馬に会えるかもと一縷の望みを託して長崎行きを引き受けた。しかし長崎での講義は、生徒からの反応も薄く気まずい雰囲気で続けられていた。精得館を主宰するオランダ人医師・アントニウス・ボードウィンが、仁がどこで医学を学んだか明かさない事に対し不信感を抱き、それがそのまま受講生に伝わっていた結果だった。中々龍馬に会えない日々を過ごす仁は、ある日唐突に龍馬の声を耳にする。龍馬と取引のあるトマス・グラバーが目を斬りつけられ、龍馬が精得館に担ぎ込んだのだった。グラバーは下の瞼を切って涙が止まらない状態にあった。ボードウィンは仁にグラバーの手術を要請、腕を見せろと言い募るのだった。
仁が来た時代とは格段に道具が不足する中、仁は針金で涙管の癒着を防ぐことを思いつき、拡大鏡を用意して手術に臨む。始めは仁を疑いの目で見ていたボードウィンも、その技術を目の当たりにして仁を医師と認め、手術が進む中で助手を買って出てグラバーの手術を共に成功させる。手術を終えた2人は固い握手を交わしそれまでのわだかまりは消失、見学した生徒たちからも温かい拍手が送られるのだった。
グラバーの経過は順調で、退院する日を迎えた。退院後の治療の往診先を確認する意味で仁はグラバーに同行したが、その屋敷にはグラバーを今かと待ち受ける龍馬がいた。仁を見た龍馬は明らかにうろたえ、どこか様子がおかしい。別室で待たされた仁は、窓から龍馬が何かを運び出すところを目撃する。と、荷物が崩れて昆布の間からは西洋銃が落ちてしまう。それを見て息を呑む仁だったが、龍馬と目があって隠れるしかなかった。銃の運搬を終えた龍馬は仁の元へ戻り、武器購入を幕府から禁じられた長州への渡すものだと明かした。その後龍馬は仁を連れ立って写真館へ出掛け、二人で記念写真を撮影する。そして料亭へ向かい、2人で酒を酌み交わしながら語り明かした。その席で仁は、粉末化したペニシリンは熱に弱く運搬に耐えられないので亀山社中で扱ってもらうことは無理だといい、その替わりに各地に生産拠点を作りたいと希望を語った。龍馬は、たとえペニシリンの生産量が増えたとしても高価な薬が広まるだろうかと疑問を投げかける。それに対して仁は未来の医療保険制度について語ろうとするが、一瞬歴史に関わるかもしれないと迷って口を閉ざす。しかし龍馬に促されて保険制度の説明をすると、龍馬はその時代にあった「講」と同じ制度だと理解し、いたく感服するのだった。
保険制度の話が出来たなら…と、意を決して仁は龍馬へ暗殺される未来について知らせようとする。しかしそこで再び激しい頭痛に襲われ、龍馬の心配を煽るだけになってしまった。この経験から、仁は未来について自分が語れる事と語れない事に分けられるようだと漠然と悟っていく。そんな仁に向かって龍馬は長州行きを持ちかける。長州で起こる戦争で出た負傷兵にペニシリンを使い、製造所を長州に作るべきだと進言したのだった。快く同意した仁は、龍馬に連れられて長州へ渡った。

長州で仁が見たものは、最新鋭の武器を手に入れて幕府軍に圧勝する長州軍だった。仁が紹介された桂小五郎(山口馬木也)は、久坂玄瑞(林泰文)から仁やペニシリンについて耳にした事があると告げ、そのせいもあって桂が仁に不信感を持つ事はなかった。しかし長州軍圧勝の前にペニシリンは不要であると言い捨てるのみだった。次々と死んでいく幕府軍の前に、勝ち戦で喜ぶ龍馬に対しても無力感に覆われるしか無かった。戦場を出て移動する龍馬と仁の一向は3人の幕府軍と出会う。敵として切りつける龍馬たちに対し、仁は憤慨して批難する。「前の龍馬さんなら、敵味方なく助けたと思います。でも今は薩摩と長州のことしか考えてない。やっていることは武器商人じゃないですか。人殺しで金稼ぎしてるだけじゃないですか!あの人たちだって、龍馬さんが売った銃で撃たれたのかもしれませんよ」激高する仁に対して龍馬も引かなかった。そこで仁と龍馬の意見は激しく対立し、仁は負傷した幕府の兵の治療に取り掛かり、意地になった龍馬は仁を捨て置いて先に行ってしまった。治療した幕府軍の兵士と共に移動する仁は、人気の無い小屋を見つける事が出来た。中を確認して仁が戻ると、その間に先ほどの兵士たちは長州軍から銃殺されていた。仁の脳裏のは佐久間象山(市村正親)の言葉が過ぎり、神の無慈悲に怒り、嘆くしかなかった。
一旦は行動を別にしたものの、仁が気になった龍馬は東修介(佐藤隆太)を伴って引き返す。龍馬が発見したのは、無人の小屋に白布を掛けて横たえられた幕府兵の亡骸だった。それが仁によるものだと悟った龍馬だが、その行方を探し当てることは出来なかった。その後の仁は、幕府軍へ入って負傷兵の治療に尽力する日々を送っていた。区切りをつけて長崎に戻った仁はグラバーの完治を確認して長崎を去ることを決めた。仁が江戸へ戻ると聞いて、講義を受けていた中で始めから熱心だった岡田となのる老学生が挨拶へ来た。岡田は実の名を田中久重であると明かし、仁はグラバーの手術の際に使った無尽灯の発明者である事に思い当たった。長崎を立つ最後の夜、仁は未来から持ってきたペンライトの中にあった豆電球を田中に贈る。精巧な電球を前に疑問を投げかける田中に対し「これがあればもっとよく見えるようになります。暗いところでも相手の笑った顔が」とだけ答え、仁は江戸へと帰途に着く。(田中はその後も発明家として功績を積み、後に東芝の創業者となる※筆者注釈)
その頃江戸では、城へ呼ばれた恭太郎(小出恵介)が幕府にとって危険人物と見なされた龍馬の動向を探るように命じられていた…

第7話みどころ
今回は龍馬についての物語と野風についての物語の二つを軸として繰り広げられる。未来からやってきた仁がどこまで江戸の時代に介入できるのか、仁の模索と葛藤は続く。野風を間に挟んだ仁と咲の心理描写も気になる所だ。

ドラマ「仁‐JIN-」は29日(日)よる9時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


あらすじ|TBSテレビ:日曜劇場「仁‐JIN-」

【「JIN-仁-」を2倍楽しむ】に戻る



amazonで「JIN-仁-」の関連商品を探す