吉兆の獣、麒麟が救った貞操!黄布を白布に変えたソンヨンの智恵…「イ・サン」第7話あらすじと予告動画-NHK

2011年05月28日07時50分ドラマ

正体の見えない敵が仕掛けた陰謀が、清国使節団との会見だと見抜いたサンが開催した宴の場で、とんでもない事態が起きようとしていた。第7話は、図画署長の即興絵の補助をするソンヨンを気に入った清国使節団大使が、彼女を慰み者にしようとするところを、サンが助ける場面から始まる。しかも、ただ助けるのではなく、理路整然と自国のルールを説明するあたり、後に名君と呼ばれたサンらしい人物像をうまく表現している。NHK番組サイトでは予告動画が公開されている。以下、王朝特有の用語やしきたりについては、朝鮮王朝豆知識を参考に!

イサン(c)2007-8 MBC サンは、大使が絵を好むことを知った上で、図画署の茶母が官妓と違うことをきちんと説明した。もっともこれに納得するような大使ではない。彼は、茶母自らが絵を描いて自分を納得させることができれば許すという提案を持ちかけた。すでに、視聴者はソンヨンの絵の実力を知っておいでだろうが、サンは知らない。しかも、大使は謎解きのような意味不明の獣の絵を題材にしてきた。果たしてソンヨンに、見たこともない獣の絵が描けるのだろうか?これは、7話の冒頭で確かめられるので、ソンヨンのみごとな筆捌きと、呆気にとられたサンの顔をとっくりと鑑賞しよう。

それにしても、イ・ビョンフン監督の描くヒロインは、チャングムにしろトンイにしろ本当に頭が良い。これからドラマの最後まで随所で見られるソンヨンの博識振りには、毎回感心させられる。

これでどうにかソンヨンの純潔は守られたが、清国使節団との会見は依然として危機的状態だった。清国への貢ぎ物の白布が何物かに盗まれていたのだ(白布事件)。大使は、白布が用意できなければ別の貢物を倍出せといってきた。もちろん国にそんな余裕はない。これでサンに任された清国との会見は失敗したかに見えたが、今回またこの窮地を救ったのはソンヨンだった。果たしてどんなアイデアでこのピンチをくぐりぬけたのか、ドラマで確認しよう。

白布事件で手柄を立てたのがあの茶母だと知ったサンは、茶母の描いた絵を見て、彼女こそ長年探し続けたソンヨンだと知る。さて、どんな絵だったか想像してみよう。ヒントは、ソンヨンが今も大切に持っているサンの帯!とにかく絵を目にした瞬間のサンの輝くような笑顔に注目だ。その笑顔は、まるで少年のようで、かつてのちびサンと瓜二つ、胸キュンものだ。

さて、今回清国の大使がソンヨンに出した画題は“麒麟”という空想上の動物。動物園で見る首の長い“キリン”ではない。かつて瓶ビールが主流だったころ、キリンビールのラベルに“キリン”の文字を探す遊びが、居酒屋などではやったが、あのラベルに描かれている麒麟だ。麒麟は聖君の現れる吉兆として考えられている。Wikipediaから画像を借りたので見てみよう。
Wikipedia「麒麟」よりWikipedia「麒麟」より形は鹿に似て大きく背丈は5mあり、顔は龍に似て、牛の尾と馬の蹄をもち、雄は頭に角をもつとも言われる。背毛は五色に彩られ、毛は黄色い。頭に角があり、本来は1本角であることから、西洋のユニコーンと比較されることもある。ただし、バイコーンのような2本角で描かれる例もある。神聖な幻の動物と考えられており、1000年を生き、その鳴声は音階に一致し、歩いた跡は正確な円になり、曲がる時は直角に曲がるという。また、動物を捕らえるための罠にかけることはできない。麒麟を傷つけたり、死骸に出くわしたりするのは、不吉なこととされる。(以上、Wikipedia「麒麟」よりの抜粋)

次回、サンとソンヨンは再会を果たすことが出来るのか…?ドラマ「イ・サン」は、2011年4月3日よりNHKにて毎週日曜日深夜11時から放送中。番組サイトには予告動画が公開されている。

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NHK総合「イ・サン」番組サイト

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