JAXA、ISS長期滞在中の古川聡宇宙飛行士の地上の子供たちとの交信イベントや宇宙実験などについてダイジェストビデオで紹介

2011年06月30日13時10分暮らしと文化
古川聡宇宙飛行士がPCRFセルユニットの取り付けを行う
((C)JAXA/NASA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第137号」を公開、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在開始後、さまざまな活動を実施している古川聡宇宙飛行士の地上の子供たちとの交信イベントの様子や宇宙実験などについて、ダイジェストビデオで紹介する。

古川宇宙飛行士は、宇宙での生活船内の宇宙放射線を算定するため、受動積算型宇宙放射線線量計(Area PADLES)を、きぼう船内実験室と船内保管室の壁に取り付ける作業を行った。
また、「微小重力環境を利用した2次元ナノテンプレートの作製」(ナノテンプレート実験)開始に向けた準備を行い、実験を開始した。
同実験は、宇宙でナノサイズの物質(ペプチド-PEG)をプレート(基板)の上に規則的に配列、成長させて、縞状の凹凸でマスクパターン(良質な半導体基板製作のためのテンプレート)を作る実験。
同宇宙飛行士は、6月23日午後9時10分から20分間、長野県立こども病院の院内学級で学ぶ子供たち11人と衛星回線を通じて交信。
子供たちからは、「宇宙でけん玉ができますか?」、「宇宙で1日に浴びる放射線量は地上の4~6か月分の放射線量だと聞きましたが、それからどうやって体を守っているのですか?」、「宇宙から聞こえる音はありますか?」、「宇宙で出血した場合はどうなりますか?」、「宇宙で注射した場合、地上と違いはありますか?」、 「宇宙でペットは飼えますか?」などのかわいらしい質問がなされたが、笑顔ですべての質問に丁寧に回答した。
6月24日には、きぼう日本実験棟で、流体実験ラックの蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)にセルユニットを設置して、タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)の第4回目を開始した。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第137号」

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