無実を証明した“王の宴”の記録が!「イ・サン」第13話のあらすじと予告動画-NHK
父・思悼世子の元護衛官たちの無実を証明するために英祖王からもらった猶予は3日、ついに残り1日となった!テスが見つけた敵の拠点も、サンたちが駆けつけたときには、もぬけの殻。第13話は、元護衛官たちの無実が証明される場面が一番の見どころ。NHK番組サイトでは予告動画が公開されている。以下、王朝特有の用語やしきたりについては、朝鮮王朝豆知識を参考に!
(c) 2007-8 MBC第13話は、テスが敵の拠点を見つけ、犯罪を取り締まる捕盗庁に通報したが、居合わせた反世孫派チョン・フギョムが手を回して、敵を逃がしてしまうところから始まる。こうなっては最後の望みは、逮捕されている元護衛官部隊長のソ・インスのアリバイ証明だけ。謀反を企てたものたちが連判状を作成した日、ソ・インスは広州で行われた王の宴に出席していた。これが実証できれば彼の無実は証明される。しかし、事件に巻き込まれるのを恐れ誰もが口を閉ざしている。
万策尽きたサンだったが、たまたま橋の補修工事をしている現場に出くわし、図画署の画員が、その様子を絵に記録しているのを見てひらめいた。5、6話の見どころで紹介したが、当時図画署は、王室や国家の主要行事を絵で記録していたのだ。
しかし、ここでもまた問題が…。肝心な記録画は遠く離れた広州で明日までには間に合わない。図画署にその写しがないか総出で探すが見つからない。ここでまた活躍したのがソンヨンだ。彼女はイ・チョンに頼まれてこの画を写していたのだ。写しには、間違いなくソ・インスの姿があった。
まさに、元護衛官たちに死刑の宣告が下されようとする瞬間、サンがこの写しをもって駆けつける。
これで英祖の誤解も解けたが、同時に、英祖は自分の判断違いで罪のない人間を死罪にするところだったことにショックを受けた。そして、思悼世子(サドセジャ)の一件も自分の判断ミスだったのでは?と悩むのだった。
今回決め手となった記録画だが、当時は、実際に犯人の似顔絵をモンタージュ写真のように配ったというから、相当に精巧だったのだろう。
ところで、その記録画を思いつく場面が、何故、橋の工事なのだろう。実はこれには、ドラマ後半に続くある大きな意味が隠されているのかもしれない。この場面でことさら橋の工事で大きな石を運ぶのに苦労させる意味…。第11話の見どころで、サンは即位して“華城”を築くと紹介したが、城壁の材料となる大きな石を運ぶために、サンはチョン・ヤギョンに“挙重機”を考案させている。第74話で登場するが、イ監督は、これを意識して、敢えてここで“橋の工事”を登場させたのだろうか?もしそうだとすれば、イ・ビョンフン監督の演出力に凄さに改めて驚く。監督が何故“アジアの宝”と呼ばれるのか、その理由がわかるような気がする。ドラマ「イ・サン」には、どうってことのないシーンにも、ドラマ全体を見渡したときに、大きな意味を持っていることが多い。全く気の抜けないドラマだ。
ドラマ「イ・サン」は、2011年4月3日よりNHKにて毎週日曜日深夜11時から放送中。番組サイトには予告動画が公開されている。
[「イ・サン」を2倍楽しむ]に戻る
NHK総合「イ・サン」番組サイト
★本サイトで掲載されている記事、写真については無断使用・無断複製を禁止いたします。