キングオブパロディのアル・ヤンコビックの新ターゲットはガガ!「パフォーム・ディス・ウェイ」と旧作の動画配信スタート

2011年07月21日11時20分音楽

無料動画配信GyaO!で、パロディミュージックビデオで知られるアル・ヤンコビックの新作「パフォーム・ディス・ウェイ」の配信がスタート、過去の名作動画も一同に特集されている。日本で言えば物まねタレントに相当するアルだが、その久々の作品は今をときめくレディー・ガガのパロディーで変わらぬコメディアン魂を炸裂させている。

アルの新作の元ネタに選ばれたのは、世界各国でヒットチャート1位を獲得した楽曲「Born this way」だが、実はお蔵入りする可能性もあったという奇跡のリリースである事が伝わっている。アルは全てのパロディ曲においてオリジナルの許可を得ているが、今回もガガ側に申し入れたところマネージャーから許可しない旨が伝えられた。そこでアルがアルバムへの収録を諦めてオンラインのみでの発表に切り替えた際「許可が下りていれば、この曲の収益をHRC(同性愛者の権利擁護活動を行う団体)に寄付するつもりでした。でも残念ながらそれができなくなってしまったので、この曲を気に入ってくれた人はぜひとも自分でHRCに寄付してちょうだい!」とコメントを付けて掲載した。これがガガ本人の目に止まり、実はアルの申し入れがマネージャーで止められて本人には伝わってい無かった事が発覚した。その後マネージャーが謝罪、晴れて本人公認となり無事にリリースを迎えたのだった。
アルのパロディは全て自らが作詞しており、オリジナル曲の韻を踏みながら絶妙な内容に仕上げているのが魅力の一つである。今回の楽曲もガガ本人のパフォーマンスをネタに「毎日がハロウィン」「警察に通報しないで」など、抱腹絶倒の歌詞を連ねつつもガガへ対する愛のあふれた作品に仕上がっている。日本でもコロッケや清水ミチコなど、物まねする本人から愛されるタレントは常にそのパフォーマンスにファン心理が伺える。そうした姿勢はアルにも同じように備わっており、本家をリスペクトする姿勢がオリジナルアーティストのファンからも支持を得る事が出来る理由なのだろう。
今回の新作発表に合わせて、GyaO!ではマイケル・ジャクソンのパロディである「EAT IT」「FAT」やマドンナのパロディ「LIKE A SURGEON」」など往年の人気ビデオも配信され、洋楽ファンにはたまらないラインナップが揃っている。かつては「オレたちひょうきん族」にもゲスト出演して人気となったアルだが、51歳を迎えながらガガのコスプレに挑戦する今のパフォーマンスも是非とも楽しんでもらいたい。
アル・ヤンコビックのミュージックビデオ「パフォーム・ディス・ウェイ」他は、GyaO!の洋楽コーナーで視聴出来る。

アル・ヤンコビック 「パフォーム・ディス・ウェイ」|GyaO!

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