第2話平均視聴率も19.0%と絶好調!木村拓哉主演「南極大陸」第1話2時間SPあらすじ(前)-TBS
木村拓哉主演TBS系ドラマ「日曜劇場 南極大陸」の第2話(23日放送)が平均視聴率19.0%を記録、第1話に続いて好調な人気を保っている。話題作が多い今年の10月期ドラマにあって早くも年間1位の人気が期待されている。
木村をはじめ、綾瀬はるかや柴田恭兵、香川照之、堺雅人といった鉄壁とも思えるキャスト陣と敗戦後の復興期の日本を描く物語が幅広い世代に歓迎されているのがこのドラマの強みだろう。2話以降も異例の10分拡大枠が続く力の入りように、視聴者もそれをすんなり受け入れているのもボリュームのある内容のおかげだろう。今やライバルは同局上半期放送の「仁‐JIN- 完結篇」という状態で今後も大きな期待が寄せられる。
第1話あらすじ
昭和30年代。東京大学理学部助教授の倉持岳志(木村拓哉)は12年前に所属していた東大山岳部での登山中の事故で仲間を失い、その異例のために八ヶ岳に登っていた。そこへ同じく東大理学部の地球物理学教授・白崎優(柴田恭兵)が倉持を訪ねてきた。それは2年後に開催される国際地球観測年に向けて開かれる南極会議への招待状が来た事を知らせるためだった。戦後、敗戦国として遅れをとる日本が世界に肩を並べるまたとないチャンスであるとして、白崎は倉持と共に南極観測参加のために会議出席の同行を要請する。
ブリュッセルで開かれた会議は散々なものだった。出席国はすべて第二次世界大戦の戦勝国であり、唯一の敗戦国である日本は卑下、揶揄され倉持は怒りを堪えるのが必死だった。それでも南極観測への意思を示し続け、辛くも参加が認められた。帰国後、南極観測のために必要な資金・5億円を捻出するために白崎たちは大蔵省に掛け合うが、大蔵省は今の日本は食うのがやっととして南極観測などに金は出せないと言い、今の日本に必要なのは原子力発電だと聞く耳を持たない。そこで倉持は大学時代の山岳部OBで新聞社勤務の内海典章(緒形直人)に相談、南極観測の記事を書いてもらい企業からの寄付金を募る事を思い立った。その頃南極における日本の観測地点の決定通知が白崎の元に届いた。観測場所となったプリンス・ハラルド海岸は地図上に「inaccessible(インアクセサブル=接近不可能)」と書かれてあり、世界が日本を拒絶しているかに思えて肩を落とす。
南極の記事は大きな注目を集めたが、大蔵省からは勝手な事をするなと叱責され、未だ停滞気味の日本企業からも寄付の声は中々上がらなかった。しかしながらその壮大な計画は子どもたちの間に夢を呼ぶ物語として広まっていった。倉持の死んだ妻の妹・美雪(綾瀬はるか)が教師を務める小学校によく顔を出す倉持は、そこでも子どもたちに南極への夢を語り、それは希望を持って子どもたちに伝わっていく。ある日、美雪の学校の少年・晴夫(矢部光祐)が5円玉を握り締めて東大まで倉持を訪ねてくる。南極観測のための寄付金を渡すためだった。他にも大勢の小学生が、着るものも食べるものもままならない中、笑顔でわずかな小遣い銭を倉持に差し出すのだった。南極観測への募金は子どもたちを中心に全国へ広まる運動となり、その動きはいつしか国をも動かし南極観測は国家事業として認められた。
閣議決定後、南極観測事業についての説明会を開催することになった。そこで倉持は11月出発の計画を明らかにした。南極の夏にあたる1月から2月でなければ氷が緩まないため上陸が難しいことから、この時期でなければ出発は出来なかった。そして南極観測のための3つの問題点を明らかにした。観測隊員の募集、観測基地の設営について、南極へ行くための砕氷船の確保である。この3つの問題を1年で解決しなければ南極観測の出発は望めない。一番の問題は、日本に砕氷船が1隻も無いということであった。
会議では、雪上車についての問題も浮上した。基地建設の資材を運ぶための雪上車は、南極の地理上の問題点から使用が厳しいと指摘される。そこへ犬ぞりの使用を提案する男が会議室に入ってきた。南極研究の第一人者である京都大学の星野英太郎(香川照之)だった。南極の寒さに耐えられる犬がいるのかと白崎が疑問点を出すと、倉持はかつて自分の父(渡瀬恒彦)が明治時代の南極観測隊の一員だった時の写真を思い出し、北海道にいる樺太犬なら犬ぞり用として大丈夫だと意見した。その会議の途中、海上保安庁からの連絡で、砕氷船の候補となる母船が見つかったとの知らせが入った。南極観測への希望が見えてきた。
会議後に白崎と倉持が港を訪れると、そこにあったのは船齢18年の「宗谷」、躯体はボロボロだった。しかし海上保安庁の船木幾蔵(岡田義徳)は戦時中に何度出撃しても沈まず帰港した宗谷は運の強い船であると言い、改造すれば南極観測船に十分なり得ると主張する。少し調べる時間が欲しいと倉持は言い、船改造の設計者を探すために戦艦大和の設計者である牧野茂(加藤剛)を訪れる。日本随一の戦艦と言われながらも一度の出撃で沈んだ船を作ったことに対して牧野は二度と船は設計しないと言ったが、日本の夢を乗せる船にしなければならないという倉持の言葉に動かされ、宗谷改造の設計を了承する。
倉持は牧野が作った改造図を持って横浜の日本鋼管浅野ドッグの工場長・畠野晋平(中原丈雄)を訪ねる。一度は断られたが、牧野の設計を見て倉持の熱意に負け、宗谷の改造を引き受ける事を決めた。
次は南極観測隊員の面接が倉持たちを待っていた。広く一般からも様々な職種を募集するために、その行列には中華料理店店員の山里万平(ドロンズ石本)やイシマツ自動車社員・鮫島直人(寺島進)らの姿もあった。自分の面接の番になった京都大学院生の犬塚夏雄(山本裕典)は、オーロラ観測・研究がテーマである事の他、犬ぞりを出す事を知って「犬の訓練経験がある」と嘘をついてしまう。この嘘の一言が後押しとなり、犬塚は観測隊員の面接に合格する。
以下、後編に続く
ドラマ「南極大陸」は30日(日)よる9時から放送。予告動画は、番組公式サイトで視聴出来る。
日曜劇場『南極大陸』|TBSテレビ
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