「華麗なる遺産」ファンが韓流αで放送中の「私の期限は49日」にハマる理由は?WEB限定動画配信中!
韓国で“49日”中毒者まで出したという「私の期限は49日」!フジテレビの韓流αでも、10月25日から放送開始後、どんどん人気が高まっているようだ…特に、「華麗なる遺産」のファンからの評判が良いと言われるこの作品の人気の秘密を探る。フジテレビ・ミトカナイトフジでは、この作品のWEB限定動画が公開されている。
ナビコンでは韓ドラをもっと楽しく観るための「2倍シリーズ」で、「私の期限は49日」のドラマやキャスト、あらすじを紹介しているので、まずはそちらでドラマの紹介にざっと目を通してください。⇒ドラマの紹介
また、このページは、第5話まで視聴された後にご覧ください。一部ネタばれしています。
「脳死状態になった若い女性が、生き返るために他人の体に憑依して、死神から課せられた問題に取り組む。ところが婚約者は彼女の親友とできており、自分に近づいたのは、彼女の父の会社を乗っ取ろうとするためだった。頼みの綱の元同級生でバイト先のオーナーは、やたら怒鳴り散らすし、憑依した女性は何やら陰気…。」
と、ここまで読んで、何とも暗くやりきれないドラマかと思うだろうが、視聴して最初に感じるのは、“爽やかなドラマ”という印象のはず。
「突然の悲劇に襲われるヒロインと最悪の性格の男性を中心に、遺産をめぐるさまざまな思いやたくらみを見せながらも、“本当に大切なもの”を見失うことなく、大切な家族を守るために奮闘する、温かい笑いと涙にあふれる…。」
そんなドラマがあった。韓ドラ通の方ならこれだけですぐにピンと来るはず!そう、これこそが瞬間視聴率49.9%をたたき出したドラマ「華麗なる遺産」だ。それもそのはず、「49日」は、「華麗なる遺産」や「検事プリンセス」を描いた脚本家が書いた物語。「華麗なる遺産(以下、カレイサ)」の醸し出す爽やかで清涼感溢れる作風をそのまま引き継いでいる。だから、ヒロインを襲う相当辛くドロドロした現実を見せられても、視聴者は視聴後、妙に爽やかな気分になれるのだ。
韓国ドラマといえば、ひところ前までは、「不治の病、不倫、殺人、出生の秘密、交通事故、四角関係」などをドラマの中に、できるだけこれらをたくさん詰め込み、ヒロインは徹底的にいじめ抜かれ「これでもか!」というほど刺激的な展開で高視聴率をたたき出してきた。韓国ではそうしたドラマを“マッチャン(やりすぎ)ドラマ”と呼ぶ。ところが、「カレイサ」がその流れを変えた。悲劇は同じようにヒロインを襲ったが、ヒロインはいつも前向きで決してくじけない。心優しくしっかりと悲劇に対峙し、癒しや感動を与えてドラマを大団円に終わらせる。こうしたドラマは“チャッカン(優しい)ドラマ”と言われ、韓国はもちろん、日本でも、これまでの刺激的すぎる韓国ドラマに距離を置いてきた人も巻き込んで、新たな韓流ブームを作りだした。
マッチャンドラマが、徹底的に悪人と善人を描き分けたのに対して、チャッカンドラマは、基本的に悪人は存在しない。もちろん、劇中ヒロインに不幸をもたらす人物は登場するが、視点を変えれば、そんな人物にも十分に同情できる余地を残している。「立場が変われば、自分だってそうしたかもしれない」「いつからでも人生はやり直しができる」「家族、友人、人と人との繋がりの大切さ」などの人生の教訓のようなものが、劇中のあちらこちらにちりばめられている。もちろんそれらは決して押しつけがましくなく、登場人物に自然な流れで言わせている。「カレイサ」ではその役目を“ハルモニ(主人公ファンの祖母)”が引き受け、「49日」では“スケジューラー”の何気ない言葉の中からヒロインが感じていくという形をとっている。こうした“チャッカンドラマ”は、現代ドラマだけではなく、歴史ドラマでも現れている。イ・ビョンフン監督最新作の「トンイ」は、朝鮮王朝第18代王粛宗の時代を描いた史劇だが、そこに登場する“チャンヒビン(張禧嬪)”という女性の描かれ方が、これまでの“三大悪女”という一方的な“悪”としての描き方ではなく、「女として十分同情できる“悪女”」して描かれている。ドラマ「張禧嬪」での描かれ方と比べてみると面白い。
話を「49日」戻して…。「カレイサ」ファンがハマるツボはまだある。音楽だ!両方のドラマとも、使っているドラマ音楽全体のイメージがあくまでも爽やかで美しく、音楽の挿入されるタイミングなどもとてもよく似ている。お手元にDVDがあればぜひ聴き比べてみよう。
最後にもう一つ、重要なハマるツボを紹介。「カレイサ」に出演していた俳優が、4人も「49日」に登場しているという点だ。しかもその役どころが正反対なのがまた面白い。
たとえば、4人の役どころを比較してみるとこうなる。
(「49日」での役どころ⇔「カレイサ」での役どころ)
●ペ・スビン(カン・ミノ⇔パク・ジュンセ)
ヒロインを騙す婚約者⇔ヒロインを優しく見守るオッパ
●ジェ・ジョンウ(シン・イルシク⇔パク・テス)
ヒロイン父で会社を乗っ取られそう⇔ハルモニの会社の乗っ取りを計画
●ユ・ジイン(ジヒョンの母⇔オ・ヨンナン)
ヒロインの気丈な母(前半は頼りないが…)⇔主人公ファンの頼りない母
●パン・ヒョジョン(???⇔チャン・スクチャ)
???⇔主人公ファンのハルモニでヒロインのよき理解者
いかがだろう。最後の「カレイサ」のハルモニが「49日」ではどんな役で登場するかは、ドラマで確かめよう。えっ?という役で、アッ!と驚く格好で登場するのでお見逃しなく。
次は、筆者お勧めのファンタジードラマと比較しながら「49日」の魅力を紹介するのでお楽しみに。
【「私の期限は49日」を2倍楽しむ】
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ポニーキャニオン「私の期限は49日」公式サイト
「49日」韓国公式サイト|NeTVのコーナー
フジ「韓流α-私の期限は49日」番組サイト
フジ|ミトカナイトフジ
■作品紹介
制作:SBS(2011年)
話数:全20話
脚本:ソ・ヒョンギョン 「華麗なる遺産」「検事プリンセス」
演出:チョ・ヨングァン 「天使の誘惑」(共同演出)
キャスト:ソン・イギョン:イ・ヨウォン 「善徳女王」
ハン・ガン:チョ・ヒョンジェ 「薯童謠(ソドンヨ)」
スケジューラー:チョン・イル 「お嬢さまをお願い」「美賊イルジメ」
カン・ミノ:ペ・スビン 「華麗なる遺産」「トンイ」「天使の誘惑」
シン・ジヒョン:ナム・ギュリ 「美しき人生」
シン・インジョン:ソ・ジへ 「鉄の王キム・スロ」
■DVD紹介
私の期限は49日(ノーカット完全版)Ⅰ、Ⅱ
価格:各19,950円(税込)
発売:2011.11.2
発売元:ポニーキャニオン