久々にシム・ゴヌクのアクションが見られた日本ロケでは、ホン・テソンの過去も見え隠れし、キム･ナムギル、キム・ジェウク両ファンにとっては見ごたえたっぷりの回だったのでは？ゴヌクはみごとテソンからの信頼も取り付け、無事にテソンを韓国に帰国させホン会長からも気に入られ、また一歩ゴヌクの復讐の計画は前進する…第7話からは次なるターゲットのホン・テラ（オ・ヨンス）が標的となる。NHK番組サイトには予告動画と人物相関図が公開されている。

（C)アジア・コンテンツ・センター　グッド・ストーリー　NHK■第7話：愛と憎しみ
舞台は日本から韓国へ。帰国するなり、警察へ向かったホン・テソンは、刑事から元恋人のチェ・ソニョンが自殺ではないこと、“ホン・テソン”という人物がもう一人別にいることを知らされる。その人物こそが、自分と入れ代わりで会長宅から追い出され、ソニョンと同じ施設で育った男だということを知る。ソニョンの死に責任を感じていたテソンは、彼女の死が自分のせいではないと知り、スッキリしたと彼女の遺品をゴヌクに始末させる。果たしてそれは本心なのか…。テソンは、ゴヌクにもう一人の“ホン・テソン”を捜すよう命令する。
ゴヌクはテソンを韓国に連れ帰ったことをホン会長に報告するため、数十年ぶりに会長宅に足を踏み入れる。ゴヌクの頭に過去の記憶が甦る。
一方、ジェインはテソンから「ガラスの仮面」を譲ってもらう約束を取り付け安心していたが、送られてきたのは仮面を持ったテソンの写真のみ。怒ったシン夫人は、ジェインを怒鳴りつける。そこへテソンが仮面を持って現れる。シン夫人と言い争いになったテソンは興奮し、仮面を投げつけ割ってしまう。芸術的価値も分からず奪い取るような形で「ガラスの仮面」を手に入れ、今またそれを壊したテソンを許せないと、ジェインがテソンに手を上げるが、逆にシン夫人に息子を侮辱するなと罵倒される。傷ついたジェインを慰めるため、ゴヌクは自分をテソンだと思って怒りをぶつけろと話す。泣きながら怒りをぶちまけるジェインにゴヌクは、思わずキスをする。そしてその光景をテソンが目撃するのだった。

（C)アジア・コンテンツ・センター　グッド・ストーリー　NHK■見どころ
テソンがヘシングループの本物の御曹司と分かってからは、簡単に近づけなくなったジェインは、ゴヌクを通して「ガラスの仮面」の情報を聞き出そうとする。そんなジェインをからかうゴヌク。その瞬間は復讐も忘れジェインの困る顔を想像していたずらっぽく笑う。しかし、テソンにソニョンの遺品を片づけろ、と言われたあと、ゴヌクがテソンの心を試し、それに合わせて目の鋭さが変わっていく。まだある…いよいよ始まるテラを狙う目。そしてラストのジェインにキスするときのゴヌクの背中から肩そして腕のライン。この7話を見るだけでも、キム・ナムギルの演技力の素晴らしさに釘づけになる。
また、今回は、ゴヌクと亡くなったソニョンとの関係も回想シーンではっきりしてくるのでお見逃しなく。

さるぼぼ（写真：ウィキペディアより）■豆知識（日本土産の携帯ストラップ）
日本からのお土産としてジェインは妹のウォンニンに人形の携帯ストラップを買って帰る。ゴヌクも同じストラップをウォンニンに渡す。ゴヌクは偶然ジェインのウォンニンと知り合い、彼女がジェインの妹とは知らず仲良くなっていたのだ。これがきっかけでウォンニンは、あるたくらみをする。これについては別の回で詳しく紹介。
さて、このストップの人形は“さるぼぼ”という飛騨高山など岐阜県飛騨地方で昔から作られているお守り。
“ぼぼ”とは、飛騨弁で“赤ちゃん”のことで、“猿の赤ん坊”という意味。災いが去る（猿）、家内円（猿）満になるなど、縁起の良い物とされ、土産として飛騨地方の観光地で多く見られる。ゴヌクたちが買ったのは白い さるぼぼ だが、基本は赤。赤は古くから悪霊祓い、疫病除けの御利益があると言われていて、赤い体に赤く丸い顔、赤い手足に、黒い頭巾と黒い腹掛け姿で、両手両足を広げた姿が基本の形。ただし、土産物として使われる近年では、赤以外にもゴヌクたちが選んだ白や黄、緑などカラーバリエーションも豊富に揃えられるようになっている。

第7話は11月18日（金）夜10時からBSプレミアムにて放送。

NHKBSプレミアム「赤と黒」
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■作品紹介
・韓国放送：SBS、2010年
・話数：全17話
・出演：キム・ナムギル　キム・ジェウク　ハン・ガイン、豊原功補　三浦孝太　麻由　ほか
・監督：イ・ヒョンミン
　　　（「冬のソナタ」プロデューサー・「雪の女王」「ごめん、愛してる」監督）
・脚本：イ・ドヨン、キム・ジェウン、キム・ソンヒ
・主題歌：ラムジ「好きだから」
・主な日本ロケ地：三重県＝ココパリゾート
・日本での放送
　　初回：NHKBSプレミアムにて（字幕版）：2011年9月4日（日）～15日（木）
　　第2回目：NHKBSプレミアムにて（吹替版）：2011年10月7日毎金夜10時～