29日放送の「謎ディ」第7話は、原作「謎解きはディナーのあとで2」の第二話「殺しの際は帽子をお忘れなく」がオリジナル…廃工場の2階にある住居の浴室で、うら若き女性の全裸死体が発見される！番組サイトには予告動画が、フジオンデマンドでは、前回第6話の見逃し配信をしている。今回のビッグゲストは、田山涼成。腰の引けた冴えない中年男性から悪役、犯人役、温厚な人柄から、教師や医師、警察官といった幅広い役を演じる俳優だ。「謎ディ」では、宝生麗子（北川景子）の馴染みの帽子屋、藤咲幸太郎として登場する。演出は、第3話、4話を担当した石川淳一。

「殺しの際は帽子をお忘れなく」は、廃工場の2階を住居に改装した部屋で暮らす女性・神岡美紀が、全裸で浴槽に浸かった形で発見される。生前の彼女の暮らしぶりは、3人の男性に貢がせプチセレブ。事件現場からは、帽子が無くなっており、これが現場に残された（いや、実際には残っていなくて無くなっているのだが…）手掛かり。馴染みの帽子屋と、麗子お嬢さま、そして影山執事（櫻井翔）が事件を推理する。
原作では、いつも影山の力を借りて事件解決することが癪に障る麗子が、手掛かりの帽子にちなんで、馴染みの帽子屋に繰り出し、店番をする女店主の一人娘に事件のあらましを話すというストーリー。ドラマでは、この役をベテラン俳優の田山が担当し、麗子が自宅に呼び寄せる設定となっている。
帽子が手掛かりだけに、今回は、白サギの羽根のついたキャプリーヌ、真紅の薔薇で飾られたクローシュ、ピンクのリボンをあしらったキャノチエなど、おおよそ非日常性のない帽子がたくさん登場する。【「謎ディ」を2倍楽しむ】の「原作者紹介」で詳しく説明したように、筆者の東川篤哉（ひがしがわとくや）氏は、おおよそセレブやオシャレとは縁遠いお方！この章も、図書館でファッション誌を引っ張り出して原稿書きをしたのかと、入らぬ想像を働かせて思わずニンマリしてしまう。
原作では、いつも自分の推理には「アホでございますか」や「節穴の目」発言などを連発するところを、帽子屋の娘の推理には「秀逸でございます」と褒める影山にやきもちを焼いたり、自分のダジャレに「ウケる～」発言を要求したりして甘えているが、ドラマでは二人のもう一歩進んだ関係性が見えてくる。

予告動画には、泣きだした麗子お嬢さまの頭に、原作でもたびたび登場したテンガロンハットを、何と影山がポンと乗せてやるシーンが登場している。その時の櫻井、いや、影山の麗子を見つめキュッと口角をあげてほほ笑んだり、まるで幼い子をあやすように、「この影山脱帽でございます」と帽子を胸に紳士的な礼をするあたりが気になる。10月から始まった新ドラマもいよいよ後半を迎えているが、果たして「謎ディ」はどんな最終回に向かって進んでいくのか？毎回の風祭京一郎警部（椎名桔平）の迷推理と一緒に影山と麗子のラブラインもどうにも気になる筆者だ。

「謎解きはディナーのあとで」第7話は、明日29日（火）夜9時から15分の時間拡大で放送。予告動画は、「Story」第7話のあらすじの下にあるボタンから視聴できる。
前回見逃した方は、フジテレビオンデマンドで見逃し配信をしている。現在1～6話までの配信をしており、1話ずつの購入は315円（税込）、見逃しお助けパックの1,575円（税込）なら、期間中配信された話数が見放題できる。

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