英祖からの最後の贈物とは…「イ・サン」44話見どころ、予告動画と前回ダイジェスト-NHK
自らの死期を悟った英祖(ヨンジョ)は、護衛の兵士数人だけを従え市場に向かった!この国の王を敬愛するという商人の言葉を笑顔で受け、自らの生家へと向かった…番組サイトでは前2話分のダイジェスト映像と、第44話の予告動画が公開されている。
一連の行動の最後に英祖はソンヨンを呼び寄せ、自らが死に至らしめた息子・思悼世子の肖像画を描いてほしいと頼む。英祖は、かつて怒りに任せて思悼世子の肖像画を全て燃やしてしまった。そこで愛する孫のために父親の肖像画を残してやろうとしたのだ。口述で息子の面影をソンヨンに伝える場面、懐かしくもあり、自分で殺めた後悔の念に胸が締め付けられる英祖王としての俳優イ・スンジェ最後の名演を堪能されたい。英祖はソンヨンとの別れの際に、これまでサンを大事にしてくれたことへの感謝と、これからもサンのことを頼むとある指輪を託す。この指輪こそは、英祖の母トンイが託したあの指輪かも…。
サンが迎えに来たとき、すでに英祖は意識を失っており、とうとう意識の戻らぬまま息を引き取ってしまう。身内にまで裏切られ命を狙われたサンが唯一頼ることができた偉大な王であり、祖父であり、父代わりでもあった英祖の死に直面したサンの悲しみようは、「朝鮮王朝実録」の中に詳しく紹介されたほど。イ・ビョンフン監督はこのあたりを史実に照らし合わせて、実に丁寧に描いている。最期の確認で御医が英祖の鼻の下に綿をあてがう場面や、王の死を知らせるため、王宮殿の屋根に上って、王の普段着を大きく振る儀式(上位復=サンウィボク)など見どころたっぷりだ。ちなみに、屋根の上の儀式は、空中にとどまる王の魂を王の着衣に染み付いた体臭で呼び戻そうという意味がある。
ほかにも王に着せられた黄金の着衣や、葬儀でサンたちが着用する麻でしつらえた粗末な喪服。これについては、「朝鮮王朝」豆知識の「葬儀」で詳しく紹介しているので参考にされたい。
サンたちが悲しみにくれる中、7階級も降格となったチョン・フギョムは懲りずにまだ報復のチャンスを狙っていた。今度の陰謀は、まず、民意を味方につけること。そしてずばりサンの暗殺だ!
果たしてこの二つの陰謀をフギョムはどんな手口で決行しようとするのか、44話後半で確認しよう。
さて、今回はすっかり和やかムードになった図画署での楽しい場面がたくさん見られるのでお見落としなく。イ画員とタク画員の相変わらずの迷コンビも笑わせてくれるし、すっかりアイドル的な存在になったソンヨンを気遣う画員たちや茶母たちの心遣いも温かい。そんな中、いかにもイ・ビョンフン監督らしい遊び心が見られるシーンがある。ソンヨンを呼びにきたヒョイの侍女キム尚宮を見たチョビが、「見たことがある、前世であっていた」という件だ。歴史ドラマファンならピンとくる、イ監督の遊び心とは?答えは次回の見どころ紹介で!
「朝鮮王朝実録」とは、朝鮮王朝25代472年の記録を、全1,894巻、888冊、6,400万字で記された書物。1997年にユネスコ指定世界記録遺産に登録された。詳しくは、「朝鮮王朝」豆知識で紹介。
「イ・サン」第44話は、18日(日)夜11時から放送、予告動画と前2回のダイジェスト映像は番組サイトで公開。
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また、これまでの回を見逃した方は、GyaO!韓流カテゴリにて、「イ・サン」の無料配信をしている。⇒GyaO!「イ・サン」視聴ページ
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