曹操への反撃を伺う劉備に兄弟の危機…ドラマ「三国志Three Kingdoms」第21・22話みどころと前回までのあらすじ
BSフジで放送中の中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は31日(月)に第21話「吉平、毒を盛る」、1日(火)に第22話「三兄弟離散す」を放送、献帝の意を受け曹操打倒を目論む劉備に危機が訪れる。今や天下一の勢力を誇る袁紹に、これまで反発していた袁術が合流するとの知らせを受けて劉備は袁術討伐に出たが、危険を察した曹操は劉備に帰るように命じるが劉備は従わなかった。その頃都では、献帝の妃の父・董承が曹操毒殺を目論むが、この事が劉備にも災厄となって降りかかる。
■第19話あらすじ
呂布との戦いに勝利した曹操は徐州6群を手中に収めた。呂布が処刑された後、妻・貂蝉は食事も摂らずに呂布の遺体を引き渡すことだけを願って引きこもっていた。曹操は貂蝉に使いを送り、着飾って宴席で舞を披露すればどんな願いでも叶えると伝えた。軍師の荀彧は貂蝉を気にする曹操に忠告するが、自らは董卓でも呂布でもないと耳を貸さない。そして貂蝉を召抱える夜、荀彧は案じて許チョを送り込み貂蝉殺害を企てる。その頃、貂蝉は呂布を思って舞い、それを愛でる曹操に対し呂布には及ばないと言い捨てる。そこへ許チョが現れ貂蝉を殺害しようとするが、寸でのところで貂蝉は自害する。曹操は許チョが来たのは荀彧の差し金だと気づいていた。
袁紹と公孫サン(王偏に賛)が戦っている今、曹操は早く都の許昌へ戻るために劉備は名目だけ徐州牧として小沛に留まらせることにする。しかしそこへ民が曹操へ陳情を訴えにやってきた。その内容は、優れた領主である劉備を徐州牧に据え置いて欲しいというものであった。既に劉備が人心を掌握していることに危機感を覚えた曹操は、表向きは優れた人物は朝廷に必要であるとして劉備を許昌に連れて行くことにしたが、内心はその人望に嫉妬して徐州へ置く事を許さなかったのだった。当初劉備は曹操と距離を置くために小沛に留まりたいと考えていたが、曹操は漢王朝に忠義を尽くす劉備に対し皇帝と面会させることを餌に許昌へ連れ出すことに成功する。
徐州を得て帰還した曹操に、献帝は宰相の位を授ける。そして初めて対面した劉備には漢王朝の18代末裔という遠い間柄ながらも親近感を表し、皇叔の称号を与え、左大臣・宜城亭候に封じる。曹操は劉備の待遇が気に入らず、献帝が救いを求めている存在だと察知して更に警戒心を強めていく。そして参謀の一人・程昱の進言で鹿狩りを催し、自らに異を唱えるものを見極めようとする。鹿狩りを好まない献帝だったが曹操からの威圧的な使いの前に出席せざるを得なかった。鹿狩り当日、献帝が射損ねた鹿を曹操が受け継ぎ見事しとめた。皇帝を前に、多くの家来が曹操の狩りの成果に万歳を唱えた。これを快く思わなかった関羽はすぐさま刀を抜こうとしたが劉備はそれを目で止めさせた。この時の一部始終を見守っていた程昱は、誰が献帝側につくものかそうでないかを曹操に報告した。
その夜、劉備は関羽と張飛を呼んで鹿狩りのときの曹操の態度について議論していた。曹操をすぐさま殺すべきと主張する関羽と張飛に対し、劉備はあくまでも忍耐を主張した。そこへ献帝からの使いが劉備を訪れた。鹿狩りで体調を崩して臥せっているという献帝に、皇叔として見舞いに来て欲しいという内容だった。劉備はすぐさま謁見のために宮殿に向かう。
■第20話あらすじ
献帝の見舞いと称して呼び寄せられた劉備は、こともあろうか厠で献帝と対面する。曹操の脅威に怯える献帝にとって落ち着いて他人と語れる場所はここしかないというのだった。飾り物として扱われている献帝の現状に劉備は涙し、更なる忠誠を誓う。感動した献帝は甥として皇叔である劉備に頭を下げ、漢王朝再興のため尽力してくれるよう願う。そして献帝は自らの指を切り血でしたためた密旨を妃の父・董承に託す。先祖の墓参りをすると偽って、献帝は墓地で密旨の縫い付けられた玉帯を董承に渡した。しかし異変に気づいた曹操が墓地を訪れ、董承と共に墓参りがしたいと言ってくる。そして董承が締めている玉帯を見つけ、それをよこすように命令する。内心穏やかでない董承だが、仰せのとおりにと玉帯を差し出す。その様子を見て、曹操は笑って玉帯を董承に返すのだった。かくて董承は密旨を劉備に届けた。そこには曹操を討って忠臣たちによる漢王朝を再興するようにしたためてあった。
ある日曹操は劉備を呼び出して酒を囲んだ。そこで曹操は劉備に天下の英雄とは誰かと訪ねる。曹操は次々に名を挙げる劉備の言をことごとく批判したのち、真の英雄とはこの曹操と劉備の2人のみだと断じる。謙遜する劉備に、曹操は劉備が持つ仁義の心こそ人を殺す最大の理由であると述べる。そして、かつての劉備の武勇伝として関羽が華雄を斬ったこと(第4話あらすじ参照)や、曹操と対立する陶謙に対し劉備のみが仁義を重んじて加勢したこと(第12話あらすじ参照)を話す。曹操の鋭い洞察力に驚いて箸を取り落とす劉備だったが、偶然鳴り響いた雷鳴に驚いたからだとその場をごまかした。そこで劉備は何故自分を殺さないのかを尋ねると、一つは劉備は得がたい才能を持った武将であること、二つは才能があってもそれを活かす場を持たない劉備は自分にとって無害であることなどを挙げた。厚顔無恥とも言える曹操の言葉だが真実を的確に言い当てる内容に劉備はただ恐縮するしか無かった。
そこへ荀彧が訪れ、袁紹が公孫サンを破ったと報告した。両軍の戦いが予定より早く決着したことで、袁紹と曹操の戦いも間近に迫ってきていた。曹操は袁紹に位と土地を与えるよう指示する。まずは媚びる姿勢を見せて油断させるという作戦だった。皇帝の前で形だけの御前会議を開き、袁紹に位を与えることを詔勅として認めさせている最中、袁紹のいとこの袁術が合流する動きを見せているという報告が入った。劉備は進み出て自らが袁術を捕らえると申し出た。それをまたとない好機と見た献帝は、曹操の顔色を伺いつつも劉備を派遣することを意見した。内心快く思わない曹操だったが、劉備が15日間で袁術を捕獲できなければ軍罰に処しても構わないと申し出た事で、5万の兵を劉備に貸し与えて袁術討伐に派遣することにする。出発の日、董承が劉備を見送り、献帝はこの機会に都の外で大業を果たして欲しいのだと訴える。
劉備た立ったその夜、程昱は劉備を何故行かせたのかとその危険性を指摘した。それを受けて曹操は張遼と許チョを派遣して劉備を連れ戻すように指示するのだった。
「三国志Three Kingdoms」はBSフジにて月曜から金曜の午後6時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告とダイジェスト動画を公開中。
ドラマ「三国志」公式サイト
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