万二郎が愛したのは仇の妹…ドラマ「陽だまりの樹」第10話予告動画と前回のあらすじ-NHK

2012年06月08日07時25分ドラマ

6月8日、NHK・BSプレミアムの時代劇「陽だまりの樹」は第10話「禁じられた愛」を放送、ついに父の仇を取った万二郎(市原隼人)だったが、その妹・綾(大塚千弘)が兄の仇として万二郎に襲い掛かる。一方良仙は、かつてハリスを襲った浪人・丑久保陶兵衛から再び命を狙われる羽目になる。そしてそれが再び万二郎を陶兵衛を対決に向かわせる。

■第9話「万二郎初陣」
万二郎は幕府歩兵隊の隊長に任ぜられ農民兵たちの訓練をする身となったが、思う様に統率することが出来ず頭を痛めていた。そんな万二郎におとね(池上季実子)が縁談を持ってくるが、おせき(黒川芽以)との別れがあったばかりの万二郎は断った。良仙(成宮寛貴)は日々順調に診療所での治療に励んでいたが、江戸に来た緒方洪庵から西洋の陸軍に倣って軍医を設置するために良仙を推挙したことを告げられる。名誉こそあれど金にはならない軍医を引き受けることに良仙は躊躇していた。
ある日万二郎は、相変わらず統制の取れない訓練の最中に辰造という男から盆歌を歌いながら行進する事を提案される。最初は下らないと却下した万二郎も辰造の説明を聞いて採用してみると、農民兵たちは歌に合わせてしっかりとした足取りで行進を始めるのだった。その頃良仙は現実逃避から緒方洪庵の供をしていると嘘をついて3日も遊郭に篭っていた。そして軍医の話を辞退しようと帰宅した良仙に告げられたのは、緒方洪庵死去の知らせだった。急な病で息を引き取った洪庵を前に、良仙は軍医を引き受けることを話していた。
その頃幕府は尊皇攘夷を掲げて豪農たちを荒らす真忠組に頭を悩ませていた。そしてついに万二郎の歩兵部隊に真忠組征伐の任が与えられた。真忠組の頭領が楠音二郎である事を聞かされた万二郎は、父親の仇として戦いへの決意をみなぎらせた。ようやく軍隊として体裁を整えてきた農民兵たちに戦へ向かう事を説明する万二郎だったが、真忠組が貧しい農民たちに金を分け与えていると聞いた農民兵たちは、同じ農民仲間と戦う事に怖気づいた。万二郎が屯所へ戻ると、そこには軍医となった良仙がいた。良仙に戦が近いことを告げた万二郎は歩兵たちを集めるが、そこにいたのは4人。同じ農民と戦う事に怖気づいた兵士たちが逃げてしまっていたのだった。半時の猶予を与えたった4人の兵たちに準備をさせる万二郎に良仙はあきれるが、いざ出立の時が来ると逃げていた兵たちが戻っていた。辰造からの呼びかけで、国を守るために、そして万二郎を信頼して戻ってきたのだった。万二郎の顔には笑顔が浮かび、そんな万二郎を見つめる良仙もまた笑顔だった。
いよいよ真忠組討伐の軍議が開かれた折、一人の女が忍び込んでいた。それは楠音二郎の妹・綾で、音二郎に言われて間者として潜んでいたのだった。拷問を加えられる綾をさりげなく助ける万二郎だったが、綾に兄の命乞いをされるものの賊である音二郎を許すことは出来ないと万二郎は断言して綾の手当を良仙に頼むのだった。良仙は相変わらず戦に否定的だったが、ついに万二郎の歩兵部隊による真忠組奇襲が行われた。兵士たちにとって、そして万二郎にとってもこれが初陣であった。戦が進む中、とうとう万二郎と音二郎による一対一の戦いが始まった。万二郎は音二郎を追い詰めるが、綾の声が耳について一度は形勢を逆転される。やっとの事で音二郎を倒した万二郎が救護場所として使われている居酒屋に駆けつけると、そこには多くの傷ついた兵士たちが運ばれていた。その中には瀕死の辰造の姿もあったが、辰造を救えと良仙に頼む万二郎に対し、助かる見込みのない者に時間を割くより他の軽症者を助けるべきと良仙は立ち働く。そして辰造は命を落としたが、そこへ勝ち戦の知らせが届く。死傷者が出でもめでたい事なのかと良仙に批判され、万二郎は戦争の現実に打ちひしがれるのだった。

<第10話みどころ>
万二郎が心惹かれる綾は、兄を殺した万二郎を恨んでいる。そしておとねも綾の存在を認めず、万二郎の気持ちは八方塞がりになる。良仙を付けねらう丑久保陶兵衛は、かつて蘭方医の誤診で妻を亡くした事を機に蘭学や西洋人に恨みを持ち譲位に走った男である。陶兵衛と万二郎の因縁も再燃し幕末という時代の波は2人の若者を翻弄する。
「陽だまりの樹」第10回は8日(金)よる8時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。第9話「万二郎初陣」のオンデマンド配信は210円(税込・視聴期間:購入後1日)、購入期限は6月15日まで。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。

陽だまりの樹|BS時代劇

NHKオンデマンド 陽だまりの樹

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