奴婢制度撤廃に必要な力とは?悲劇を呼ぶ懐妊報告…「イ・サン」第55話あらすじ見どころ予告動画-NHK
前回54話でチャン・テウとの対立が決定的となったホン・グギョンは、貞純大妃からテウの致命的な弱みを手に入れた!それは、かつて、亡き英祖が義兄の景宗の毒殺を図ったというチャン・テウの書いた上奏文だった!第55話では、奴婢制度改革のために、サンが苦渋の選択を迫られる…番組サイトでは前2話分のダイジェスト映像と予告動画が公開されている。
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チャン・テウはこの上奏文のせいで、政界から追い出されたのだ。ホン・グギョンはサンに、大妃は将来必ず役に立つので彼女の軟禁を解くべきだとサンに進言するが、サンはあくまでも大妃と会おうとはしない。サンに会うため外で夜更けまで待ち続ける大妃の執念に恐ろしさを感じる。かつてのグギョンなら大妃と手を結ぼうとは決して思わなかったはず。彼は大きな権力を手にして変わってしまった。それはテスも感じており、グギョンに人が変わったと指摘する。テスに言われたグギョンも、変わっていく自分をもてあましているようで、権力に魅入られてしまった彼がなんとも憐れでもある。
一方、妹の元嬪はサンの子を懐妊したことで恵嬪の寵愛をほしいままにし、遂には、ヒョイ王妃(中殿)に対してあてつめるような言葉まで吐く始末。この場面、ヒョイがあまりにもかわいそうだ。ところが、こうした元嬪の勢いは長くは続かなかった。元嬪の懐妊は想像妊娠だったのだ。その事実を知ったとき、運悪く恵嬪がやってきて胎児は順調だと嘘をついてしまう。すべてはこの一言から不幸が始まった。元嬪からこれを打ち明けられたホン・グギョン。彼の不幸の始まりでもあるこの瞬間をお見逃しなく。
いよいよ奴婢制度について政務報告会の場で発表する日がやってきた。ホン・グギョンは会議の前にチャン・テウに弱みを握っていることをほのめかし、会議での言動を慎むように釘をさす。このあたりから、グギョンがどんどん泥沼にはまり込んでいく。果たしてチャン・テウがこの脅しにどう対処したのか、ドラマで確認しよう。
結局、この改革案は重臣たちの猛反対を受けるが、チェ・ソクチュが、両班個人が持つ奴婢の撤廃を取りやめれば、国が抱える奴婢の撤廃と逃亡した奴婢を探して連れ戻す推刷都監の廃止を受け入れるという折衷案を持ち出した。まったく裏駆け引きが好きな男だ。そして、この妙案が大妃のアイデアであることをサンに告げる。改めて老論派を操る力のある大妃の力が必要だと気づいたサンは、大妃の軟禁を解くしかなかった。(奴婢制度については、朝鮮王朝の豆知識を参照)
■ドラマをもっと楽しむ
チャン・テウが上奏した英祖に毒殺されたという景宗は、第20代で4年と短命の王だった。(ドラマの年表参照)彼の母親こそは、三大悪女の一人チャン・ヒビンの息子で、ドラマ「トンイ」に登場する世子だ。そして、これこそが英祖王が老論派に強く出られなかった原因なのだ。もう一度(3)英祖が恐れた党派、イ・サンが憎んだ党派とは(後半)をおさらいしておこう。
また、今回、元嬪の懐妊が想像妊娠とわかるが、実際に想像妊娠をしたのは、ヒョイ王妃といわれている。また、ドラマでは成人した女性として元嬪を描いているが、当時彼女はまだ13歳で、権力に魅入られた兄の悲劇の妹として伝えられている。
詳しくは(4)登場人物とキャストの紹介 -ソンヨンは実在の女性?王妃と側室たちと女優たちで紹介。
NHK総合「イ・サン」番組サイト
【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】